
【シドニー共同】航空自衛隊のF35Aステルス戦闘機2機と要員55人が28日までに、オーストラリア北部特別地域(準州)に到着した。9月2日までオーストラリア空軍と共同訓練を行う。自衛隊とオーストラリア軍の相互往来をスムーズにする「円滑化協定(RAA)」が今月13日に発効。協定を適用した初の訓練となる。
日本はインド太平洋地域で台頭する中国をにらみ、オーストラリアとの防衛協力を一段と強化。米国に次ぐ「準同盟国」と位置付けている。
28日にティンダル空軍基地で芹沢清防衛審議官らが出席してRAA下の初訓練を記念する式典が行われた。オーストラリアのモリアーティ国防次官は「日本のF35A初の海外展開先としてオーストラリアが選ばれたことを光栄に思う」と話した。
訓練日程は21日から既に開始。日本や周辺国での機材準備などを経て、F35Aが26日にオーストラリア入りした。
これとは別に、空自とオーストラリア空軍は23日から小松基地(石川県)周辺で共同訓練を実施。オーストラリア側から約140人が参加する。