親子で学ぶ平和憲法

 参院選を前に、クイズや絵本作りを楽しみながら親子で憲法について考える「親子わくわく憲法教室」が21日、横浜市中区の横浜YWCAで開かれ、親子連れ53人が平和憲法を守る大切さを学んだ。同市内で子育て中の女性らでつくられた会「虹色カフェよこはま」の主催。

 小学生を中心に集まった子どもたちはまず、フェリス女学院大の常岡せつ子教授(比較憲法)が出す「憲法って言葉聞いたことある?」「日本が戦争していたこと知ってる?」「軍事力世界一の国はどこ?」などの質問に答えた。

 その中で常岡教授は憲法改正に触れ、「友達とけんかになったらどうする?」と質問。「やり返す」と答えた男の子に、「国レベルでも、力でやっつけるという考え方は珍しくないね。でも力でやっつけてもテロはなくならないし、何の罪もない人がたくさん死ぬんだよ」と、戦争放棄の大切さを訴えた。

 その後、会のメンバーで作文教室主宰の松崎雅美さんが講師となり、白紙の絵本に絵を描いたり切り抜きを貼り付けたりする絵本作りが行われた。

 参加した横須賀市の女児(11)は、「戦争のことを書いた本は読んでいるけど、これからは他にも自分にできることがあればいいなと思った」。横浜市都筑区の女性(44)は、「子どもが大きくなった時、社会や政治に対して距離感を感じず物が言えるようになってほしい」と話していた。

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