目指せサムライブルー 脳性まひサッカー 全国17選手が参加

 脳の損傷により運動機能障害がある選手がプレーする脳性まひ(CP)サッカーの日本代表選考会が21日、川崎市川崎区の富士通スタジアムで開かれた。全国から集まった17選手がサムライブルーのユニホームを目指し、しのぎを削った。

 CPサッカーは7人制。選手は手や足にまひがあるものの比較的軽度の脳性まひで、ルールはほぼ通常のサッカーと変わらない。日本代表は昨年英国で開催された世界大会で全敗の最下位に終わり、リオ・パラリンピックの切符を逃した。

 選考会には広島から北海道までの17人が参加。14人程度に絞られる代表入りに向け、激しいプレーが繰り広げられた。川崎市幸区に拠点を置くエスペランサの監督で、日本CPサッカー協会強化部長の神幸雄さん(47)は「世界レベルからすると日本は1、2歩遅れている。今回は特に20代前半までの選手を集めて若返りを図り、次の国際大会でベスト8入りを果たしたい」と話す。

 エスペランサに所属し、高校1年生の時から代表入りをしている同区の浦辰大選手(20)は「応援してくれる人たちのためにも、世界と対等に戦えるようになりたい」と意気込んでいた。

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