被爆80年、世界の記憶に申請 禎子さん折り鶴、文学資料

 被爆80年となる2025年の国連教育科学文化機関(ユネスコ)の「世界の記憶」登録を目指し、広島で被爆後に白血病のため12歳で亡くなった佐々木禎子さんの遺族らが28日、折り鶴など禎子さんの遺品をユネスコ国内委員会に申請した。広島文学資料保全の会なども、被爆体験を描いた作家原民喜ら4人の原爆文学資料を申請した。

 禎子さんのおい祐滋さん(53)によると、遺品には血液検査の結果を記した禎子さんのメモや写真もある。遺族が代表のNPO法人や広島県・市でつくる団体と、ブラジルの被爆者団体が共同で申請。祐滋さんは「折り鶴と平和が結びつき世界へ大きなメッセージを出せると思う」と話した。

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