ネッシー、大捜索でも発見できず 英スコットランド、ドローン導入

英北部スコットランドのネス湖近くの観光施設で、ネッシーの捜索に参加したボランティアらに謝意を伝えるアラン・マッケーナさん(右端)=27日(共同)

 【ロンドン共同】英北部スコットランドのネス湖にすむと言い伝えられる怪獣「ネッシー」の約50年ぶりの大規模捜索が27日、終了した。赤外線カメラを搭載したドローンを初めて導入し、船からのほか空や地上からも捜索したが、ネッシーの発見には至らなかった。調査グループは今後も活動を続ける。

 捜索は2日間続けた。グループによると赤外線カメラで湖面を撮影した結果について「興味をそそられるデータを得られた」という。多くの「目撃情報」も寄せられた。

 捜索を指揮した調査グループのリーダー、アラン・マッケーナさん(36)は「ネッシーは隠れるのが得意。今回の結果を生かしてリベンジしたい」と屈託のない笑顔で話した。湖畔からの捜索に加わったボランティアらに対し、活動拠点となった観光施設で「あふれんばかりの写真や動画をありがとう」と謝意を伝えた。

 子どもの頃からネッシーの伝説が好きで、退職後に英東部からネス湖がある英北部に移り住んだマイケル・ホリアンさん(60)は「ネッシーがいないとは誰も証明していない」と語った。

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