不穏な展開に、朝ドラ受けもパニックに「何を切られた?」

土佐生まれの万太郎が、草花を愛する気持ちから植物学の世界に入り、やがて大きな影響を与える連続テレビ小説『らんまん』(NHK朝ドラ)。8月28日放送の第106回では、万太郎が助手として7年ぶりに大学の植物学教室へと戻るシーンが描かれた(以下、ネタバレあり)。

大窪(右、今野浩喜)にあることを告げられる万太郎(左、神木隆之介)(C)NHK

徳永教授(田中哲司)によって、7年の時を経て大学の植物学教室に戻ってきた万太郎(神木隆之介)。植物分類学の助手として迎えられた万太郎は、教室の内情が変化していることに気づく。

ドイツ留学で世界における日本の植物学レベルの現状を知ったという徳永教授。徳永教授の話を聞き、複雑な思いを抱いた様子の万太郎に、大窪(今野浩喜)は「お前、本当に何で戻ってきたんだ? お前見てるとこっちまで悲しくなってくる」と呆れ、さらに「俺は切られたよ」と言い放つのだった。

7年ぶりの植物学教室に万太郎が戸惑う様子が描かれた今回の放送。さらに、万太郎の植物学を愛する気持ちや研究への姿勢を評価していた徳永が、留学を経て「勝ち負けなんだ」と語るようになり、万太郎と共同研究をした経験がある大窪が、万太郎に助手を辞退するよう忠告するシーンも。

万太郎が出入りしていた頃とはすっかり様変わりした様子の植物学教室が描かれ、「大窪さん助教授になってた? よね? その立場を切られたってことかな」「徳永教授もすっかりドイツかぶれになってしまって」「どういうこと・・・不穏は続くよ、どこまでも」など、SNSはざわざわ。

その後に放送された同局の情報番組『あさイチ』でも、MCを務める博多大吉と鈴木奈穂子アナウンサーが、「ごめんなさい、僕理解力がないからよく分からないんだけど。何? すごく感じ悪いけど」「なんでこんな風になっちゃったんだろう」「何を切られたの?」と混乱した様子を見せていた。

放送はNHK総合で朝8時から、BSプレミアム・BS4Kでは朝7時半からスタート。8月29日放送の第107回では、植物学教室に陸軍大佐の恩田(近藤公園)と里中(いとうせいこう)がやってくる。

文/つちだ四郎

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