【台湾】7月の景気信号、3カ月連続上昇[経済]

台湾の国家発展委員会(国発会)が28日発表した2023年7月の景気概況の総合判断指数は前月比2ポイント上昇の15だった。上昇は3カ月連続。景気信号は9カ月連続で低迷を示す「青」となった。

総合判断指数を構成する9項目のうち、「製造業営業気候観測ポイント」は4カ月連続、「輸出額」と「機械・電気設備の輸入額」は6カ月連続、「卸売・小売・飲食業の売上高」は7カ月連続、「工業生産指数」は11カ月連続、「製造業販売量指数」は13カ月連続で青となった。

「非農業部門就業人数」は3カ月連続で安定を表す「緑」。

一方、「マネーサプライのM1B(現金・預金通貨の合計)」は青から安定と低迷の間を表す「黄青」に、「株価指数」は緑から上昇傾向を表す「黄赤」にそれぞれ上昇した。

国発会は、7月の生産や貿易の指標について、人工知能(AI)やクラウドデータサービスの需要増加が下支えしたものの、世界的な最終製品需要の弱含みを受け、低迷が続いたと説明。一方で、台湾株式市場の取引が活発だったことで金融の指標が回復した上、労働市場が安定を維持し、小売業と飲食業の売上高は成長を続けたと分析した。

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