千賀・大谷がNYで夢の初対決 メッツ、日系社会紹介のイベントも

ジャパニーズ・ヘリテージ・ナイトの特別ビデオと、始球式に臨んだ森大使ら(左下)(Photo Keiko Tsuyama)

ニューヨーク・メッツ千賀滉大投手が25日、ホームでロサンゼルス・エンゼルス戦に登板した。ホームでの大谷翔平選手との「初対決」に「SENGA」「OHTANI」のウェアを着た多くのファンが熱狂した。千賀は7回途中を2失点、10奪三振と好投、大谷も右越え二塁打を放ち、大歓声を浴びた。

この日はメッツ恒例の「ジャパニーズ・ヘリテージ・ナイト」で、在ニューヨーク日本国総領事館の森美樹夫・総領事大使が始球式 に臨んだ。日本とニューヨークの歴史的関係を知らせるビデオも大画面に映された。桜の柄をあしらった3500個の特製メッツハットも配られた。

千賀は3回までに2点を失したが、4回以降は「お化けフォーク」で、メジャー3度目の2桁奪三振を記録。降板した時は、スタンディングオベーションを受けて笑顔を見せた。

大谷は2番指名打者で出場。右肘の靱帯(じんたい)を損傷しているが、終始笑顔で3打席全て出塁した。2打席目の右越え2塁打は185キロを記録したため、3打席目は「申告敬遠」で歩き、メッツファンからもブーイングが起きた。

エンゼルスは3点で競り勝ち、千賀は降板後、チームの援護がなく今季7敗目(10勝)を喫した。

シティフィールドではこの日、「お化けフォークをちょうだい」「大谷、ゴー」といった手製看板が散見された。(文と写真 津山恵子)

2番指名打者として出場した大谷選手(Photo Keiko Tsuyama)

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