特別支援学校の寄宿舎を含めた教育の在り方で検討委員会が初会合

 栃木県の特別支援学校について、寄宿舎を含めた教育の在り方を有識者が話し合う、検討会が28日、初めての会合を開きました。

 「特別支援教育の在り方に関する検討会」は、県教育委員会が那須塩原市と栃木市にある、特別支援学校の寄宿舎について廃止する方針を示したことに対し、一部の保護者らが存続を求めている問題に絡み、本県の特別教育の在り方や寄宿舎について検討し、今後の方向性を決定する目的で設置しました。検討会の委員は、特別支援学校の校長や大学教授などの教育関係者、医療、福祉団体関係者ら11人で構成します。

 この日の初会合では、会長に宇都宮大学大学院の岡澤慎一教授を選出した後、栃木県の特別支援教育の現状について、報告がありました。

 委員からは、日常生活を体験できる生活訓練施設の整備の要望や、家庭と放課後デイサービスを提供する福祉事業所との連携の必要性、教育活動の中での医療的ケアの重要性など、活発な意見が出されました。

 検討会は次回、栃木と那須の特別支援学校を現地調査する予定です。

© 株式会社とちぎテレビ