息の合った笠回し おばなざわ花笠まつり最終日

息の合った笠回しを披露する踊り手たち=尾花沢市

 尾花沢市の「おばなざわ花笠まつり」は最終日の28日、市中心部で花笠踊り大パレードが行われ、約1700人が躍動感にあふれる踊りを演じた。

 徳良湖築堤時の「土搗(どんづ)き唄(うた)」から花笠踊りは生まれた。市内には笠の振り方に特徴のある上町(かんまち)、寺内、安久戸(あくと)、原田、名木沢の5流派があり、それぞれが湖底をつき固める作業の様子を取り入れている。

 この日は、各流派と混合、創作の踊り手の計54団体が参加し、山形花笠踊りでおなじみの山形大花笠サークル「四面楚歌(そか)」が初登場。息の合った笠回しで観衆を魅了した。会長の元木美歩さん(20)=人文社会学部3年=は「踊りが生まれた場所についに来た、という感じ。笑顔で手拍子や掛け声をもらい、一緒に楽しめた」と息を弾ませた。

息の合った笠回しを披露する踊り手たち=尾花沢市

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