四季を感じる演目、優美に やまがた舞子「伝承の夕べ」

演目「華ごよみ」を優美に披露するやまがた舞子=山形市・ホテルメトロポリタン山形

 やまがた舞子が稽古の成果を発表する「伝承の夕べ」が28日、山形市のホテルメトロポリタン山形で開かれた。今春に3年ぶりに加わった新人を含む計5人の舞子らが出演し、あでやかな舞を披露した。

 四季にちなんだ演目「風流雪月花三枚絵(ふうりゅうせつげっかさんまいえ)」が上演された。愛唱歌として親しまれている「雪の降る街を」が三味線や笛などで披露されたのを皮切りに、虫の音によって秋の訪れを感じさせる舞が繰り広げられた。歴代のやまがた舞子が紹介してきた「外郎売(ういろううり)」をやまがた芸子の雪路(ゆきじ)さんが演じた。フィナーレでは、やまがた舞子の5人がオリジナルのピンクの花笠を手に息の合った所作を見せ、温かい拍手が送られた。

 やまがた舞子を育てる会(矢野秀弥会長)、山形芸妓育成支援協議会(鈴木隆一会長)が主催し、53回目。

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