加藤晋さん作陶展 茨城・水戸の京成百貨店で30日まで

30日まで開かれている加藤晋さんの個展=水戸市泉町

宮城県仙台市の陶芸家、加藤晋さん(56)の作陶展が、茨城県水戸市泉町の京成百貨店6階アートギャラリー2で開かれている。きらきら輝く模様の「結晶釉(ゆう)」の器を中心に、東北地方の情景を表現した新作など約180点を展示販売している。30日まで。

会場には、加藤さんが仙台市西部に構える「広瀬窯」で作られた鉢や皿、茶わんなどが並ぶ。目を引くのは、結晶釉の器の美しさ。大気中の水分が冷えて雪の結晶が作られる現象を、亜鉛を調合した釉薬で表現し、輝く模様で東北の景色やぬくもりを伝えている。

加藤さんは18歳で焼き物の道へ進み、京都府で修業を積んだ後、2003年に同市で工房を構えた。加藤さんは「陶器で人の心を和やかにしたい。ぜひ会場で作品を見てほしい」と来場を呼びかけている。午前10時半~午後7時(最終日は同4時)。

© 株式会社茨城新聞社