内閣感染症危機管理統括庁が9月1日に新設されるのに合わせて政府の新型インフルエンザ等対策推進会議の議長を退任することが決まった尾身茂氏が29日、岸田文雄首相と官邸で面会し「感染症に強い社会に向かって努力する必要がある」と伝えた。面会後に報道陣に明らかにした。
尾身氏は退任について「肩の荷が下りた」と話した。自身の対応の記録をまとめて近く公表する予定という。これまで10年以上、政府への感染症対策の助言に関わってきた。新型コロナウイルス発生後は、推進会議に設置された新型コロナ対策分科会の会長を務めた。