個性豊かな手作り37点 下野の星宮神社 かかし祭り盛況 

農道に並ぶかかし

 【下野】農道に個性豊かなかかしが並ぶ「第15回古山のかかし祭り」が27日、下古山の星宮神社で行われた。農作物への嵐除けを願う「風祭(かざまつり)」の付け祭り。青少年育成と地域活性化を目的に、同実行委員会が主催している。

 日照りが続く27日、境内には約300人が集合。「栄町お囃子(はやし)」の演奏や野ばら幼稚園児によるダンスが披露された。神社の旧参道沿いには地元の子どもたちや市民団体が手作りしたかかしが計37点並べられ、訪れた人たちはかかしと記念写真を撮って楽しんだ。

 投票でかかしの出来栄えを競う「かかしコンテスト」で、最高賞の金星賞には認定こども園聖幼稚園の「あり」が選ばれた。金子礎泰(かねこもとやす)副園長(50)は「年中クラスの全員でかかしを作った。子どもたちが題材を考えたので、みんなにがんばったねと伝えたい」と喜んだ。

 落合博(おちあいひろし)実行委員長(75)は「新型コロナウイルスの影響でイベントができない年もあったが、今年は無事に開催できてほっとした。たくさんの親子が神社に来てくれた」と安堵(あんど)した。

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