足銀の新人行員が特殊詐欺を阻止 真岡署が感謝状

生井署長から感謝状を受け取る海老澤さんと長嶋さん(左)

 【真岡】特殊詐欺を水際で防いだとして真岡署は22日、足利銀行芳賀支店の新人行員海老澤諒(えびさわりょう)さん(23)と次長の長嶋明彦(ながしまあきひこ)さん(41)に感謝状を贈った。

 海老澤さんは7月21日、窓口業務が終わった午後3時半ごろ、芳賀町、60代男性が支店のATMの電話から連絡してきた「操作が分からない」という問い合わせに対応した。

 メモを手に振り込みの依頼人名を、男性が知らない名前に変更しようとしていることや、話の内容と振込先などを不審に思い、上司の長嶋さんに相談した。

 長嶋さんは改めて事情を聴いて詐欺を確信し、署に通報した。携帯電話のショートメッセージで架空の未入金10万円を請求する詐欺だった。

 海老澤さんは4月に行員になり、支店に配属されたばかりだった。生井弘道(なまいひろみち)署長から感謝状を受け取り「日頃から先輩や上司から確認を徹底するよう指導を受けていた。実践できて大切な預金を守れて良かった」と笑顔を見せた。

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