日本のエレクトロ・ヒップホップの雄であった"スマーフ男組"の唯一のフルアルバム、『スマーフ男組 の個性と発展』(2007年)が遂にサブスク解禁!

その活動期には多種多様かつアンダーグラウンドの音楽シーンに影響を与え、日本のエレクトロ・ヒップホップの雄と称された“スマーフ男組”。 彼らの2007年にリリースされたファースト・フルアルバム『スマーフ男組の個性と発展』が、2021年のアナログリイシューに続き、遂にサブスク解禁された。

今回の配信に際し、本作の制作中にスマーフ男組は何を志していたのか? という、その最もコアな部分を世に放った決意表明とも取れる「Stop, Look, Listen」のMusic Videoを新しく作成。監督にイラストレーター・沖真秀、映像作家・玉田伸太郎、デザイナー・Fukinを迎え、現在も生き続けているスマーフ男組の遺伝子を紡いでいる。

▼スマーフ男組「Stop, Look, Listen」Music Video

https://youtu.be/pTeIoUgt7Bk

このサブスク解禁によって、彼らが唯一残した世紀の摩訶不思議で楽しい名盤が、より幅広くかつ気軽にリスニングされる環境が完成された。90年代~00年代の東京、日本からしか生まれないであろう、雑食なまでに交配されていったオルタナティヴ様々な音楽やヒップホップの息吹、当時はまだ音響派なる定義も存在していて、その煮えたぎっていた空気感が少しでも伝わり、現在、これから先の未来へも繋がっていくのであれば、今は亡きメンバー、マジアレ太カヒRAWも天国でほくそ笑んでいるに違いない。

【スマーフ男組プロフィール】

90年代に活動した音響派ユニット、Asteroid Desert Songs(A.D.S.)の活動休止後、そのメンバー3人、マジアレ太カヒRAW(チビ声=チップマンク声/マイク&ドラム、そのほか担当)、コンピューマ(ターンテーブルとそのほか担当)、アキラ・ザ・マインド(ベース、鍵盤とそのほか担当)により1997年に結成されたエレクトロ・ヒップホップ・ユニット。

オールドスクール・ヒップホップやエレクトロ、更にはマイアミ・ベース、ラテン・フリースタイルといった、80年代のヒップホップとそこから派生したジャンル、エディット・ミュージックへの愛情を露わに、ヒップホップのキュートでフレッシュな魅力を、クラブ、ライブハウスの垣根を越えて活動、実験性も交えながらポップ・ミュージックへの昇華を試みた。『KILLED BY BASS』(1997年)、『ILL-CENTRIK FUNK VOL.1』(1998年)、『衝撃のUFO -衝撃のREMIX』(1998年)、『E2-E4 2001 -Inspiration from E2-E4』(2001年)等いくつかのコンピレーションへの参加後、2007年にデビューアルバム『スマーフ男組の個性と発展』をリリース。同年には、SPACE MCEE’Z(ロボ宙、ZEN-LA ROCK)とのスタジオ・セッション・アルバム『WUKOVAH SESSIONS Vol.1』もリリースした。2017年、マジアレ太カヒRAW(村松誉啓)亡き後は事実上活動休止中ながら、2021年にはアルバム『スマーフ男組の個性と発展』がアナログリイシュー。そして、2023年夏、サブスクリプション解禁に続いて、秋には初期音源アーカイヴ・シリーズのリリースが予定されている。

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