公共施設に続く中国からの迷惑電話

福島第一原発の処理水放出に反対する中国からの迷惑電話が波紋を広げています。江戸川区の公共施設にも迷惑電話が相次ぎ、施設は一部の電話回線を止める事態に追い込まれています。

記者:「着信履歴を見せてもらいます。このようにスクロールをしても86の番号が続きます」

中国からの国際電話を示す、国番号「86」で始まる番号で埋まった履歴。江戸川区総合文化センターでは、処理水の放出が始まった8月24日の午後から迷惑電話が鳴りだし、4日経った8月28日も続いているということです。留守番電話に残されたメッセージを聞いてみる…

中国語:「おまえは頭いかれてんのか。なぜ処理水を海に放出するの?ばかか」「処理水を海に流すのか。ばかか」

複数の男女とみられる中国語で、処理水の放出を非難していました。

館長:「代表回線6本あるんですけども、もうそれが常に埋まる状態です。ずっと続いていたので、数え切れないぐらい電話かけてきたかなと思います」

こちらから話しかけてみると…
記者:「中国語で話したけど切られました」

さらに、8月28日になって中国のほかに、マレーシアの国番号である「60」で始まる番号からも迷惑電話の着信が来ているということです。館長は、この施設に迷惑電話をかけてくる心当たりは全くないと困り果て、やむなく一部の電話回線を止める対応を取っています。

館長:「代表電話の方にしか中国からかかってこなかったので、そちらを止めてもう一本の回線の方にお客様にはかけていただくようにお願いする形をとりました」

施設では、警察やNTTに今後の対応を相談しています。

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