「有事に敵の戦争意志を破綻させよ」金正恩氏、海軍司令部で演説

北朝鮮の金正恩総書記は28日の海軍節に際して朝鮮人民軍海軍司令部を訪問し、祝賀演説を行った。朝鮮中央通信が伝えた。

金正恩氏は演説で、海軍力の強化は「最近、敵の侵略的企図と軍事行動の性格を見ても、極めて切実な問題として提起される」と指摘。

続けて「米帝は最近、朝鮮半島の周辺水域に核戦略装備を常時配置の水準で増強展開する一方、わが周辺の海域で追随勢力との合同海上軍事演習にいつよりも熱を上げている」と主張した。

また、「米国と日本、『大韓民国』のごろつきのかしらが集まって、3者の各種合同軍事演習を定期化することを公表し、その実行に着手した」としながら、「米国をはじめとする敵対勢力の無謀な対決策動によって今、朝鮮半島水域は世界最大の戦争装備集結水域、最も不安定な核戦争危険水域に変わってしまった」との認識を示した。

さらに「現情勢は、わが海軍が戦争準備の完成に総力をあげて常時臨戦態勢を維持し、有事に敵の戦争意志を破綻させて最高司令部の軍事戦略を貫徹できるように準備されることを要している」と強調した。

訪問には名前が「ジュエ」とされる娘と李炳哲(リ・ビョンチョル)と朴正天(パク・チョンチョン)の両元帥、強純男(カン・スンナム)国防相が同行した。

また、27日に行われた祝賀宴には海軍司令官の金明食(キム・ミョンシク)海軍大将、海軍司令部政治委員のキム・チャングク海軍中将をはじめとする海軍司令部の軍部・政治指揮官と海軍東・西艦隊長、水上および水中艦船戦隊長と特種作戦部隊の指揮官が招待された。

同通信の報道全文は次のとおり。

金正恩総書記が海軍節に際して朝鮮人民軍海軍司令部を祝賀訪問

【平壌8月29日発朝鮮中央通信】百戦百勝の朝鮮労働党の指導の下、不変の針路に沿って祖国の海を守って不滅の英雄伝記をつづりながら偉大な名声をとどろかせてきた主体的海軍武力は、創建節を意義深く迎えている。

チュチェ38(1949)年8月28日、新しい朝鮮の艦隊創設で荘厳な出発を宣言した朝鮮人民軍海軍は長々70余星霜、わが共和国の領海と尊厳をしっかり死守し、無比の英雄主義と勇敢さで満ちた勝利と栄光の戦闘的道程を輝かせてきた。

朝鮮労働党総書記で、朝鮮民主主義人民共和国国務委員長である敬愛する金正恩同志が、海軍節に際して8月27日、朝鮮人民軍海軍司令部を訪れて勇敢な人民海軍の全ての将兵を祝賀、激励した。

朝鮮人民軍元帥である李炳哲、朴正天の両氏と強純男国防相が同行した。

敬愛する金正恩総書記が愛するお嬢様と共に海軍司令部に到着すると、海軍将兵は意義深い創建節に無上の栄光と特典を受けることになった感激と歓喜に満ちて熱狂の歓呼を上げ、また上げた。

朝鮮民主主義人民共和国武力最高司令官を迎接する儀式が行われた。

金正恩総書記は、朝鮮人民軍海軍儀仗隊隊長の迎接報告を受けて海軍儀仗隊を査閲した。

金正恩総書記に、全ての海軍将兵の一様な忠誠と敬慕の念をこめて海兵たちが芳しい花束を謹んで差し上げた。

敬愛する金正恩総書記を朝鮮人民軍海軍司令官の金明食海軍大将と政治委員のキム・チャングク海軍中将をはじめとする海軍司令部の軍事・政治指揮官と海軍東・西艦隊長、管下水上および水中艦船戦隊長と特種作戦部隊の指揮官が最も熱い敬慕の念を抱いて迎えた。

朝鮮人民軍海軍儀仗隊の分列行進があった。

敬愛する金正恩総書記は、海軍司令部祝賀訪問を記念して海軍武力の主要指揮官と建軍史に末永く伝えるべき不滅のシーンを残した。

敬愛する金正恩総書記は、部隊軍人会館で海軍将兵と意義深い席を共にした。

敬愛する金正恩総書記は、党と政府を代表して海軍節を迎える全ての人民海軍の勇敢な将兵に送る熱烈な祝賀と戦闘的敬意がこもった花籠を伝え、綱領的な演説を行った。

金正恩総書記は、激浪にもいささかの変針を知らない信念の操舵をしっかり握りしめて忠誠の航路をつないできた朝鮮人民軍海軍の聖なる70余星霜に崇高な敬意を表し、朝鮮労働党の海軍重視思想と海軍武力を無敵必勝の軍種に成長させ、強化していく上で提起される戦略・戦術的問題を披歴した。

金正恩総書記は、海軍の全ての将兵が一致団結して主体的海軍武力発展の最盛期を必ず切り開くとの信頼を表明しつつ、英雄的人民海軍の強大さを引き続き高く宣揚し、その栄誉をさらに輝かすために勇敢に、最後まで頑強に闘っていこうと熱烈に呼びかけた。

金正恩総書記が演説を終えると、全ての参加者は海軍武力強化の偉大な新時代が開かれる歴史の時刻を体感する大きな感激と英雄的人民海軍の勝利の伝統を代を継いで継承していくという信念の誓いをこめて烈火のような「万歳!」の歓呼を上げた。

金正恩総書記は、熱狂の歓呼に温かく答礼し、わが海軍の祝日を再び祝った。

敬愛する金正恩総書記は、海軍司令官の案内を受けながら作戦指揮所を訪れた。

金正恩総書記は、海軍司令官から敵情の報告と海軍の作戦状況の報告を受けた。

金正恩総書記は、作戦指揮所の複数の要素を見て回りながら、作戦指揮および状況管理情報化実態を具体的に調べた。

金正恩総書記は、海軍司令官から海軍作戦計画に対する報告を受けた後、党中央の戦略・戦術的企図に合わせていかなる不意の武力衝突事態や戦争でも主導権を確固と握って先制的で断固たる攻勢によって敵を圧倒的に制圧、駆逐するための主体的海軍作戦的・戦術的方針を提示した。

金正恩総書記は作戦指揮所を見て回った後、海軍節に際して行われた海軍チームと空軍チームのバレーボール試合を観戦した。

夢にも慕いながらまみえたかった敬愛する最高司令官同志をいただいて意義深いスポーツ競技を行うようになった選手と応援者の喜びとロマンが競技場に満ち溢れた。

軍種の名誉をかけて試合に出た選手たちの強い勝負心と熱気を帯びた応援の中で終始、熾烈(しれつ)に行われた試合では、海軍チームが空軍チームに勝った。

敬愛する金正恩総書記は、海軍節に際して朝鮮人民軍海軍司令部の将兵と意義深い記念写真を撮った。

海軍の全ての将兵は、党と国家活動でそれほど多忙な中でも、一日中海軍将兵と共に居ながらわが海軍を強力な主体的軍種集団に強化し、発展させていくための綱領的指針を与え、大いなる愛と信頼、烈火のような情で永遠な必勝の航路を明るく開いてくれる偉大な師匠、慈父を仰いで感謝のあいさつを謹んでささげた。

金正恩総書記は、勇敢な朝鮮人民軍海軍の全ての将兵が「われわれは党の出港命令だけを待つ!」という戦闘的スローガンをより高く掲げ、いかなる強敵にも圧勝する揺るぎない信念と自信を持って万般の臨戦態勢を整えることによって、決戦の時刻が到来すれば英雄的海軍の新しい戦勝神話を再び生み出すとの大きな期待と確信を表明した。

記念撮影が終わると、党中央の命令なら死も恐れずに正面から突き進む海の決死隊、祖国の神聖な領海を0.001ミリでも欲しがる者は誰であれ、一人残らず水葬してしまう敵撃滅の意志を抱いて一当百の海兵たちが上げる「金正恩」「決死擁護」のとどろく喚声が8月の空に限りなくこだました。

金正恩総書記は、前の世代の偉大な海兵精神をしっかり継いで愛するわが祖国の海を頼もしく守っていくという火のような熱意に満ちている頼もしい海軍将兵を温かく鼓舞した。

全ての海軍将兵は、敬愛する金正恩総書記が与えた格別な愛と血縁の情を大切に抱いて国家防衛の先兵、海の猛将に一層しっかり準備していくという鉄石の誓いを立てた。

朝鮮人民軍海軍は、司令部に対する祝賀訪問を終えた金正恩総書記を敬虔に仰いで最大の計を込めて歓送した。

敬愛する金正恩総書記の朝鮮人民軍海軍司令部に対する祝賀訪問は、海軍武力強化の画期的転換の重大な里程標として主体的革命武力建設史に燦然(さんぜん)と記されるであろう。---

金正恩総書記が海軍節を記念して祝賀演説

【平壌8月29日発朝鮮中央通信】敬愛する金正恩総書記が、栄光に輝く朝鮮人民軍海軍の祝日、海軍節に際して海軍司令部を訪れ、海軍武力の全ての将兵を祝って意義深い演説を行った。

海軍節に際して海軍指揮部を祝賀訪問しながら私は、朝鮮労働党と政府の委任によってわれわれ全ての海軍武力の将兵に熱烈な祝賀を送るために花籠を伝える。

今この時刻も、偉勲が宿っている軍艦旗をはためかせて朝鮮民主主義人民共和国の自主権と領土保全と平和を頼もしく守っている海軍の全ての指揮官、兵士に戦闘的敬意を表しつつ、海兵と共に領海防衛に全ての情と愛を注いでいる海軍家族に温かいあいさつを送る。

金正恩総書記は演説で、歴史的・実践的要求からして、3面が海に囲まれている海洋国であるわが国にとって海軍武力の強化はいつも国家防衛と軍建設の必須不可欠の課題に提起されてきたことに言及した。

歴代、わが国を狙う侵略の魔手は主に海を通じて伸ばされてきたし、これによってわが人民は長い間、残酷な受難をなめなければならなかった。

そのようなわれわれが、ついに1949年8月28日、今から74年前の歴史のその日に誇るべき海軍史の荘厳な出発となる艦隊創設を宣布して、そこから自分の海軍武力を育成してきた輝かしい道程は今日まで、この国の平穏を守ってくる上で実に大きい、重大な役割を果たした。

軍創建のその日から今日に至るまで、武装で共和国の主権と尊厳をしっかり守ってきたわが人民軍の聖なる歴史には、無双の英雄主義と勇敢さで満ちた戦闘的道程をつないできた海軍の特出した貢献が刻まれており、速く変遷する軍事理論と実践でその役割は日を追ってさらに重視されている。

現代戦で海軍は、相異なる打撃手段と、はては国家の核抑止力までも装備し、運用する総合的な戦力であり、海軍武力だけしっかり準備されても国の安全を守り抜くことができる。

海軍の役割の重要性、特にわが国家の地政学的特殊性からして、将来には陸・海・空軍が海・陸・空軍と呼ばれるべきだという言葉まで出たのである。

わが海軍は、有事の際だけでなく、今後も朝鮮民主主義人民共和国の自主権と尊厳、発展利益を守り抜く上で最も大きな分を受け持って遂行しなければならない。

私は、このように重大な意義を持つ海軍武力の強化において切実に提起される問題を現地で調べ、一連の重要な措置を手配するために先日、東海艦隊の近衛第2水上艦戦隊を視察したのに続けて、今日、このように祝日を前にした海軍司令部を訪れるようになった。

金正恩総書記は、千里の航路で党と革命を防衛する勇猛の先兵、激浪にもいささかの変針を知らない信念の操舵をしっかり握りしめて忠誠の航路だけをつないできたわが海軍指揮官たちの頼もしい姿を見ることになると、朝鮮人民軍海軍の聖なる70余星霜に謹んで敬虔(けいけん)な気持ちを禁じ得ないと述べ、演説を続けた。

廃墟の上で不屈の精神を生命力にして生まれたわが海軍は、いかなる大敵も恐れることなく突き進む気概と勇気で革命の各年代を勝利と奇跡でつづってきた。

長々70余星霜にわたる栄光に輝く海軍史は、ただ勝利によってのみ国家を守り、革命を守ることができた海兵の無限の犠牲的精神と英雄的闘争の輝かしい記録であった。

わが海軍は、最新の武装装備と戦闘技術機材は備えていなかったが、海軍が立てた軍功は他の軍種に決して劣らない、それよりも大きな意義を持つ巨大な功績であった。

諸君が守っている青い海は、戦争の時期も戦後の時期も、そして今日も常時、敵対勢力との最も激烈な対決場になってきた。

それには、祖国の尊厳と名誉が載せられていたし、その戦いの勝敗は常に祖国と人民の運命が左右される対決戦の成り行きを決定付けた。

初めて相手した敵も、恒常的に立ち向かわなければならなかった敵も、百数十年の海戦史を誇る強大な勢力であったが、わが海兵が一寸も退かずにより勇敢に、より頑強に戦ったのは、それがすなわち、祖国の勝利と一つにつながっていたからである。

戦後の時期から今日までも、われわれの海は決して平穏ではなかったが、わが海軍勇士の不屈の気概と勇猛によっていつも清くて青かったし、国家と人民の豊饒な資源、富としてしっかり守られた。

わが海軍があったので、実に海は水平線向こうのあのように果てしなく広くて広いけれども、侵略者が潜り込む隙間は少しもなかったのである。

わが海軍の不屈の群像は、祖国に重大な挑戦と危機が迫ってくるたびになお一層浮き彫りになり、戦争でもない平和の時期に英雄朝鮮の名声を馳せた激戦場ではわれわれの誇るに足る海軍旗がはためいた。

戦闘人員と武装装備において比べようもない海賊との戦いで発揮した不死身の勇猛によって、わが人民軍特有の性格と百勝の秘訣が広く知られ、勝利を収めても世界を驚かす戦果だけをもたらす海軍の勝利史によって、長きにわたる建軍史の栄光がより一層輝いている。

朝鮮人民軍海軍の名声は、屈することを知らないわが人民の勇敢さと信念の象徴、わが党と革命の第一守護者の栄誉として燦然と刻み込まれている。

無敵必勝は、わが海軍の不変の標柱になるべきであり、祖国の栄誉は今後も海兵の偉勲と並立すべきである。

金正恩総書記は、領海防衛と革命戦争準備という自己の歴史的使命を完璧(かんぺき)に遂行できる強力な主体的軍種集団に進化させていくのを海軍武力に提起される至上の課題に明示した。

第8回党大会は、革命発展と国家安全の要求、新しい世界軍事発展の趨勢に即して、わが革命武力を思想的一色化を成し遂げた真の党の軍隊、先端化された近代的な軍隊に強化し、発展させ、海軍の現代性と戦闘能力を早いうちに画期的に向上させるべきだという戦闘的課題を提示した。

海軍武力の急速な発展の成果を獲得するのは、最近、敵の侵略的企図と軍事行動の性格を見ても、極めて切実な問題として提起される。

米帝は最近、朝鮮半島の周辺水域に核戦略装備を常時配置の水準で増強展開する一方、わが周辺の海域で追随勢力との合同海上軍事演習にいつよりも熱を上げている。

数日前、米国と日本、「大韓民国」のごろつきのかしらが集まって、3者の各種合同軍事演習を定期化することを公表し、その実行に着手した。

米国をはじめとする敵対勢力の無謀な対決策動によって今、朝鮮半島水域は世界最大の戦争装備集結水域、最も不安定な核戦争危険水域に変わってしまった。

現情勢は、わが海軍が戦争準備の完成に総力をあげて常時臨戦態勢を維持し、有事に敵の戦争意志を破綻(はたん)させて最高司令部の軍事戦略を貫徹できるように準備されることを要している。

そうするにはやはり、祖国が任せた海守護の使命と任務を誉れ高く刻み付けて、敵撃滅の闘志と勇敢さで満ちた指揮官、兵士の強い戦闘精神が最も重要である。

もちろん、今やわが海軍が自分の使命の遂行において軍事技術的成長が伴われ、重視されるべきであるが、それよりも先に、いまだに最も重要なのは歴史が証明したように戦いは精神的・思想的対決であるため、わが軍隊の優勢の政治的・道徳的、思想的優越性を確固と守り、一層培養させなければならないということである。

思想的に強ければ、敵は襲いかかることができない。

わが海兵の強い思想・精神、まさにこれが恐ろしくて、世界の大洋を意のままに航行する傲慢(ごうまん)無礼な侵略艦船集団もわれわれの海にはあえて入ってくることができないのであり、まさにこれを鉄石のごとく信じているのでわが人民は繁栄へ向かった生産と建設の轟音を力強く響かせているのである。

金正恩総書記は、政治的・思想的優勢に軍事技術的発展をバランスを取って追いつかせなければならないと述べて、海軍武装装備現代化の実現に一層拍車をかけて海軍の現代性と戦闘能力を画期的に向上させる上で提起される当面の課題を宣明した。

金正恩総書記は、国家核戦力建設路線が明らかにした戦術核運用の拡張政策に従って、軍種部隊が新しい武装手段を引き渡されることになると述べ、今後、わが海軍は戦略的任務を遂行する国家核抑止力の構成部分になるであろうと語った。

金正恩総書記は、朝鮮人民軍海軍を一日も早く戦争の準備を万般に整えた強くて威力ある軍種に強化する上で、全ての海軍に対する党中央の唯一的用兵体系をより徹底的に確立するのを最重要な要求として提示した。

唯一的用兵体系の強化は、海軍武力の発展において基礎であり、その発展の基本保証である。

党中央の命令一下、最も迅速かつ正確に動員されて任務を遂行することのできる海軍の戦闘力は、絶対忠誠、絶対服従の精神を基盤にもたらされるということを常に銘記すべきである。

海軍の全ての党・政治機関は、全ての海軍将兵がいかなる標識物も、案内板もない茫々(ぼうぼう)たる大海で党が引いてやった針路だけに正確に従い、党中央が示した攻撃目標を定めた時間内に間違いなく完全無欠に掃滅できるようにすることに尽力すべきである。

金正恩総書記は、海軍の戦力強化において基本は昨日も、今日も、明日も思想・精神力の優勢を確実に堅持することであり、したがって全ての将兵に対する精神武装を先行させるのであると明らかにした。

戦争は、技術と装備の対決である前に思想と理念、道徳の対決である。

われわれの力と戦争遂行方式、敵の軍事行動の様相がいくら変わっても、政治的・思想的、精神的・道徳的優越性に依拠するわれわれの戦法と勝利の伝統は変色しない。

戦場で実際に必要なのは武装装備の数的・技術的優勢ではなく、それを扱う軍人の圧倒的な思想的・精神的威力であるということが英雄的朝鮮人民軍の革命哲学であり、固有の戦争教理である。

わが海軍には、百折不撓の精神で武装した軍人の前には勝てない敵と失敗する戦いなどはあり得ないという信条だけが満ち溢れるべきであり、まさにこの特有な伝統を一歩の譲歩もなく、一寸の脱線もなく揺るぎなく継いでいくようにすることが重要である。

特に、前の世代の英雄精神に似るために努力しなければならない。

栄光に輝く朝鮮海軍武力の軍旗には、金君玉、蔡正宝の両英雄をはじめとする前の世代の海軍勇士が血と命を賭して刻み付けた不屈の戦闘精神が貴い亀鑑として輝いている。

毎日、毎時刻、栄光の軍旗、艦船旗を仰いでそこに宿っている前の世代の英雄の偉勲から戦闘的鼓舞を得、その偉大な海兵精神を輝かしく継いでいくために意識的に努力するのが、全ての海軍将兵の日常的な軍務生活になるべきである。

海軍の全ての将兵は、前の世代の勇士の不屈の戦闘精神を末永く見習い、百倍にしていくべきであり、その道程で堅実な思想と優れた道徳的品格で敵の空威張りを粉砕して勝利だけを収めてきた革命的海軍武力の栄誉を引き続き輝かさなければならない。

いつ、どこで何をしようと、気迫あって思慮深く、その底力を全て推し量れない海の勇士、生きても共に生き、死んでも共に死ぬ英雄海軍特有の団結性と大胆さで同志的団結を固くし、いかなる困難と難関も笑いながら正面から切り抜ける時、党と革命、祖国と人民に対して担った使命と本分に限りなく忠実であることができる。

金正恩総書記は、わが海軍の戦闘力を急ピッチに向上させられる秘訣は武装装備の現代化を強力に推し進めると同時に、実戦の環境での実用的実動訓練を中身があるように行うところにあると強調した。

わが党の主体的な海上および水中戦法で各級部隊、区分隊の将兵を完全武装させるとともに、現時点で変化する海戦の様相と敵の侵略戦争手口と戦法に十分に対処できる新しい戦略・戦術的方案を着想・樹立するのに注目を払わなければならない。

現在、装備している艦船、武器・戦闘技術機材の元の性能維持と動員準備に常に関心を払うとともに、訓練部門では引き続き高い目標を掲げて時々刻々、より重大になる米帝侵略軍とその追随軍隊の核戦争挑発蠢動(しゅんどう)を確固と制圧できるように戦闘能力を非常に増大させる原則に基づいて、実戦に最大限接近した実動訓練を絶えず多様でありながらも目的性が強く手配し、実行していかなければならない。

全ての海軍将兵は、共和国領海の安全と平穏は自分らの力と奮闘にかかっているという自覚と高度の緊張性で海上警戒勤務をはじめ、各種の戦闘勤務を手抜かりなく遂行して、祖国の繁栄と人民の安泰と幸福を軍事的にしっかり裏付けなければならない。

金正恩総書記は、党の偉業に忠実であり、祖国を熱烈に愛する海兵の革命的気風と本領は社会主義大建設場でも遺憾なく発揮されており、人民の中でも称揚されていると述べ、海兵は党と人民の信頼と期待を常に意識し、いつものようにそれに忠実に報いなければならないと語り、次のように続けた。

私は、わが海軍を最も誇らしく思う。

祖国の安寧のためなら、祖国の海が平穏になるなら青春も生命も後悔せず、惜しみなく喜んでささげて戦う覚悟で満ちているわが海兵が居るので、わが人民海軍が精鋭であるのであり、戦闘力においても、英雄主義においてもそれほど抜きん出ているのである。

私は、わが海軍が祖国の領海死守はもちろん、社会主義建設でも核心的・先鋒的役割を果たし、最も立派で豊かな結実をもたらす革命的軍人集団として誇りをとどろかすことを願う。

全ての海軍武力の将兵のみなさん!

諸君がみんな健康で一致団結を強め、朝鮮民主主義人民共和国の限りない繁栄と人民の幸福のために厳しい闘いを展開しながら、主体的海軍武力発展の最盛期を必ず開くものと信じる。

祖国統一を成し遂げるための革命戦争の準備で新たな成果を獲得するために、英雄的人民海軍の強大さを引き続き高く宣揚し、その栄誉を一層輝かすためにわれわれみんなが勇敢に、最後まで頑強に闘っていこう。

英雄的朝鮮人民軍海軍万歳! ---

金正恩総書記が海軍節祝宴を催す

【平壌8月29日発朝鮮中央通信】朝鮮労働党総書記で朝鮮民主主義人民共和国国務委員長である敬愛する金正恩同志が、朝鮮人民軍海軍節に際して8月27日夕、祝宴を催した。

宴会には、朝鮮人民軍海軍司令官である金明食海軍大将、政治委員であるキム・チャングク海軍中将をはじめとする海軍司令部の軍部・政治指揮官と海軍東・西艦隊長、管下水上および水中艦船戦隊長と特種作戦部隊の指揮官が招待された。

朝鮮労働党中央委員会政治局常務委員会委員である趙甬元、李炳哲の両氏と党と政府の幹部が意義深い席を共にした。

宴会では、朝鮮人民軍の朴正天元帥が演説した。

演説者は、意義深い海軍節に海軍司令部を祝賀訪問し、一日中海軍将兵と共に過ごしながら百戦必勝の気概と力を新しく与えてくれた敬愛する最高司令官同志の愛と情の世界について激情にかられて述べた。

また、一生忘れられない今日の幸せな時間には海軍の将兵みんなが祖国と人民が誇る愛国勇将、戦勝の英雄になることを願う金正恩総書記の大いなる信頼と期待がこもっていると述べ、全ての指揮官が総決起して党中央の勇敢な決死隊、突撃隊としての栄誉を限りなく輝かせていくことを強調した。

そして、わが海軍が共和国の中枢武力、核心軍種として勝利の航路を連綿とつないでいける確固たる保証を与えてくれた金正恩総書記の安泰を祈って乾杯することを丁重に提議した。

敬愛する金正恩総書記は、これに深い謝意を示し、頼もしくてりりしい海軍の指揮官たちと情け深い言葉を交わした。

金正恩総書記は、われわれの国権と国威を侵奪しようとする敵対勢力との最も激烈な対決場で獲得した戦勝史をわれわれはより純潔に、より堂々とつないでいかなければならないと述べ、確たる海兵精神が神聖な領海をしっかり守る時、祖国の海は平穏でこの地の全てが不滅の栄誉と高価な富に輝くであろうと語った。

宴会場には、富国強兵のための聖なる道で志と情、生死を共にする偉大な総帥と海軍武力の根幹の血縁的なきずなを伝える感動深いシーンが厳かに広げられた。

海軍の指揮官たちは、今日のこの愛と信頼を一生の栄光として刻み付け、わが国家、わが軍隊の不滅の名声とともに輝く共和国海軍の光り輝く前途と絶え間ない成長・強化のために一心奮闘していくという鉄石の意志を固めた。---

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