今年1~6月の出生数、37万人 3.6%減、少子化止まらず

生後3カ月の赤ちゃん

 厚労省が29日公表した人口動態統計の速報値によると、23年上半期(1~6月)に生まれた赤ちゃんの数(出生数)は、前年同期比3.6%減の37万1052人だった。速報値には外国人なども含む。2年連続の40万人割れで、少子化に歯止めがかからない。この傾向が続けば、通年でも22年と同様に80万人を割り込み、過去最少を更新するペースだ。

 結婚しない人が増えたり、結婚年齢が高くなったりしたほか、コロナ感染拡大による出産控えなどが影響した可能性がある。

 上半期を比べると、23年の出生数は00年以降で過去最少だった。22年上半期の出生数(38万4942人)は前年同期比5.0%減で、今回は減少率が縮小した。

 23年上半期の婚姻数は7.3%減の24万6332組。死亡数は2.6%増の79万7716人となり、出生数と差し引きした自然減は42万6664人だった。

 22年通年の出生数は速報値で79万9728人と、統計開始以来初の80万人割れになっていた。速報値から外国人などを除いた「概数」は77万747人だった。

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