ジャニー喜多川氏の性加害認定「メリー氏による放置と隠蔽」など原因…外部専門家による再発防止特別チームが公表

東京・乃木坂にあるジャニーズ事務所(yu_photo / PIXTA)

ジャニーズ事務所が設置した「外部専門家による再発防止特別チーム」は29日、故ジャニー喜多川氏の性加害問題の事実を認める調査報告書を公表した。これを受け、ジャニーズ事務所のホームページでは、調査報告書を受け取ったとするリリースが発表されている。

性加害「1970年代前半から2010年代半ばまで」

再発防止特別チームが調査報告書で認めた事実関係のポイントは以下2点。

「本件調査の結果、ジャニー氏は、古くは1950 年代に性加害を行って以降、ジャニーズ事務所においては1970年代前半から2010年代半ばまでの間、多数のジャニーズ Jr.に対し、長期間にわたって広範に性加害を繰り返していた事実が認められた」

「ジャニーズ事務所は、これまで、ジャニー氏の性加害に関する週刊文春の特集とそれに関する裁判、暴露本の出版、BBC からの取材要請等があったが、ジャニー氏の性加害の事実を調査するなどの適切な対応をしなかったことが認められた」

その原因として、(1)ジャニー氏の性嗜好異常 (2)メリー氏による放置と隠蔽 (3)ジャニーズ事務所の不作為 (4)被害の潜在化を招いた関係性における権力構造の4点を挙げた。

再発防止特別チームは29日16時より記者会見を実施しており、約40年に渡る性加害について「紛れもない事実」などと説明している。

またジャニーズ事務所は「弊社は本チームの調査結果及び提言を踏まえて記者会見を実施する予定でおり、詳細につきましては別途関係者の皆様にお知らせする予定です」としている。

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