“マスク拒否”元呉市議の訴訟 原告の訴えを退ける 広島地裁

コロナ感染拡大防止のため求められたマスク着用を拒否し、航空機から降ろされた元呉市議がノーマスクで搭乗する権利の確認などを求めた裁判で、広島地裁は訴えを退ける判決を言い渡しました。

訴えによりますと元呉市議の谷本誠一さん(67)は去年2月、釧路空港を出発する航空機内でマスク着用を求められたものの、それを拒んだため航空機から降ろされたとしています。谷本さんはノーマスクで搭乗する権利の確認を求めたほか、航空会社AIRDOと釧路警察署を相手に損害賠償“1円”などを求めていました。

29日の裁判で広島地裁は「マスクの着用は個人の判断に委ねることが基本となり、原告が主張する権利などは現に危険・不安に晒されていない」などとして谷本さんの訴えを退けました。

谷本誠一元呉市議「司法の本来の役割や使命を全く放棄している。人権が侵害されたことに対して怒りは隠せません」

原告側は控訴する方針を明らかにしています。

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