石巻魚市場 価格に処理水の影響なしも今後の風評被害を懸念

東京電力福島第一原発の処理水の放出から6日目を迎えました。宮城県石巻市の魚市場ではこれまで魚の価格に処理水放出の影響はみられていませんが、風評被害への懸念は払拭できていません。

29日午前7時ごろ石巻魚市場にはこの日朝水揚げされたカレイやアナゴなどが運び込まれました。

29日は水揚げが少なかったこともありマコガレイは1キロ6000円など普段より高値で取引され、処理水放出の影響はみられないということです。

一方、宮城県内では9月から底引き網漁が始まり1日あたりの水揚げ量は現在のおよそ3倍にまで増えます。

中国の禁輸によって国内での供給が増えるため関係者は今後の価格下落や売れ残りを心配しています。

漁師「魚価が下がるだけならいいんだけど、もう売れないんじゃないですか?消費出来ないんだもの。大変だと思いますね。どういう風に政府が対応していくのか」

また、石巻魚市場で11月から取り扱うナマコはそのほとんどが中国に輸出されていて、風評への懸念は色濃く残ったままです。

ナマコを輸出する業者「これから日本から中国に送る部分で制限がより強まる中で、風評被害っていうのは出てくると思いますし、商売はやりづらくなるのかなっていう感じはします」

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