無断欠勤の確認に「研修受講」と虚偽、コロナ休暇不正取得も 31歳消防士に停職6カ月

 滋賀県の湖南広域消防局は29日、研修を無断で欠席したり虚偽の報告をしたりしたとして東消防署の消防副士長の男性職員(31)を停職6カ月の懲戒処分にしたと発表した。処分は28日付。職員は同日、依願退職した。

 同消防局によると、職員は7月5日に救急救命士継続病院研修の派遣命令を受けていたが、無断で欠席した上、所属署からの確認の電話に「研修を受講している」と虚偽の報告を行った。また、過去に証明書類偽造や虚偽申請で新型コロナウイルス感染症に伴う病気休暇や特別休暇を不正に25日間取得していた。聞き取りに対し「仕事に対する不安があり、自身のさぼり癖が出て逃げてしまった」と話したという。

 職員は2017年にも休暇の虚偽申請・不正取得で減給10分の1(6カ月)の懲戒処分を受けた。

 管理監督責任を問い、堀田武司消防局長と東消防署長を文書戒告とした。堀田消防局長は「市民の皆様から寄せられた信頼を大きく損なうことになり、心から深くお詫び申しあげます」とコメントした。

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