不登校生の夜間中学、来春開設へ 福岡・大牟田、全国で2例目

 福岡県大牟田市は29日、不登校となった現役中学生らを対象にした夜間中学を来年4月に開設する方針を明らかにした。生徒の事情に応じて授業時間を減らせる国の「不登校特例校」の指定を受けることが前提だが、開設されれば全国2例目となる見込み。

 文部科学省によると、不登校特例校は4月時点で全国10都道府県に24校ある。このうち、香川県三豊市の市立高瀬中が全国初の夜間中学を昨年4月に設置している。

 大牟田市によると、2021年度中で体調不良などの理由なく計30日以上、中学校を欠席した生徒数は人口千人当たり96人。全国平均(50人)の約2倍に相当する。近年も増加傾向にあるという。

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