【台風情報】“トリプル台風”に続く台風12号発生へ 日本の南に熱帯低気圧 気象庁が進路予想発表 日本列島に向かい北上の可能性

海外予報機関の監視対象にも 日本の南海上の雲域

日本周辺では3つの台風が発生し「トリプル台風」として大きな話題となりました。9号は西へ進む予想で、10号は温帯低気圧へと変わりました。いずれも日本から離れていく予想となっています。

台風11号は沖縄方面へ進んだあとに東シナ海へ北上する予想となっていて、9月に入ってすぐに影響が出るおそれがあって気になるところです。

一方、日本の南の海上を見てみると、これまでの台風とは別に雲が目立つエリアがあります。対流活動が活発となっている海域です。

29日夜、気象庁はマーシャル諸島付近で発生した熱帯低気圧についての進路予想を発表しました。24時間以内に台風になると予想される熱帯低気圧について進路予想を発表します。

気象庁の進路予想によると、5日先までにさほど発達はしませんが、日本列島へと接近する可能性が示されています。

アメリカ・ハワイにあるアメリカ軍の合同台風警報センター(JTWC)の情報です。ここでは監視すべき対象となりうる熱帯低気圧についての情報や台風となった場合の警戒情報などが表示されます。

29日夜の発表で、台風9号、11号に関する情報とは別に、オレンジ色の丸で表示されたエリアがあります。JTWCの監視対象となっている雲域で、今後、台風へと発達する可能性が出ていることを示しています。

JTWCでは監視対象の雲域が、定めた基準以上に発達すると予想される場合に、LOW(黄)→MEDIUM(オレンジ)→HIGH(赤)へとレベル分けした形で情報を発表します。赤色になると台風の発生時期に近づいた目安となります。それぞれの意味は以下の通りです。

LOW(黄):監視対象ではあるが、今後24時間以内に基準以上の熱帯低気圧に発達する可能性は低い
MEDIUM(オレンジ):今後24時間以内に基準以上の熱帯低気圧に発達する可能性も高まっているが、発達するには24時間以上かかる見込み
HIGH(赤):今後24時間以内に基準以上の熱帯低気圧に発達する見込み

では次にヨーロッパモデルの予想をみていきます。

ヨーロッパモデルも熱帯低気圧の可能性を示唆

ヨーロッパ中期予報センターは、ある予想時刻の48時間以内にその場所から300キロ以内を熱帯低気圧が通過する確率を公表しています。

9月1日9時の予想を見ると、日本周辺には台風9号・11号と台風10号から変わった温帯低気圧に伴って確率が非常に高くなっているエリアがあります。さらに、それらとは別にもう一つ、確率が高まりつつあるエリアが南の海上に確認できます。

翌日9月2日までの予想をみると、さらに確率が高まっていく様子がわかります。この海域に熱帯低気圧が発生する可能性があることを示唆しています。

9月5日9時の予想にかけて確率の高いエリアが北へと移っていくため、熱帯低気圧が北上する可能性があることを示しているのかもしれません。

あくまで可能性があるという段階でまだ予報にブレ幅があります。今後も最新の気象情報を確認してください。

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