「歩けるところは自分で歩いてみたい」冒険家・三浦雄一郎さん90歳 病を乗り越え“富士山登頂”に挑む

冒険家の三浦雄一郎さん(90)が8月29日から富士山頂への登山をスタートさせました。病気からの復活を仲間や家族がサポートしてのチャレンジです。

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29日午前、富士宮口5合目に到着したのは、冒険家の三浦雄一郎さん(90)。三浦さんは3年前に血液の塊が脊髄を圧迫する病気によって、首から下がマヒする状態となりましたが、懸命のリハビリとトレーニングで歩けるまでに回復しました。

<三浦雄一郎さん(90)>
「今回いろいろな人が『ヒッポ』(登山用車いす)で引っ張り上げてくれる。歩けるところは自分で歩いてみたい」
Q.富士山を自分の足で登りたい?
「登りたいですね、ぜひ」

今回の富士登山挑戦には、三浦さんに教えを受けたり、影響を受けたりした山岳のプロたちが「三浦隊」としてサポートします。

<三浦隊のサポートメンバー>
Q.あなたにとって三浦雄一郎さんとは?
「太陽のような、神のような存在です」「山の神であり、人生の先輩です」

三浦さんは足にしびれが残っていますが、可能な限り自分で歩き、難しい場所は3輪の登山用車いすに乗せて三浦隊がロープを引っ張って山頂を目指します。

<長女・三浦恵美里さん>
「じゃあ、お父さん、いくぞ!登るぞ!」

<三浦雄一郎さん>
「はい、それじゃあみなさん力を合わせて元気よく登りましょう」

富士宮口5合目の登山道から登り始めた三浦さん。富士山の感触を一歩ずつ確かめます。途中からは車いすに乗り、三浦隊のサポートで力強く登っていきました。

三浦さんは31日早朝、山頂にたどり着きたいとしています。

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