「夏のレジャーでうっかり日焼けしてしまった!」「この後ヒリヒリしたり、シミになったりしたらどうしよう……」こんな悩みを抱えていませんか?
その日焼けに今すぐ対処することで、肌ダメージを最小限に防げるかもしれません。
今回は、日焼け後の肌への応急処置と、あわせて行うとより効果的なインナーケアをご紹介します。
日焼け後のケアはスピード勝負
日焼けには、肌が赤くなる「サンバーン」と数日後に肌が黒っぽくなる「サンタン」の2種類があります。
「サンバーン」は、紫外線に当たって8〜24時間ほどで赤くヒリヒリとした炎症が起こり、2〜3日で消える日焼けです。炎症がひどい場合、発熱や水ぶくれが起きることもあります。症状の悪化を防ぐには、日焼けした後にすぐに冷やすことが重要です。
「サンタン」は、紫外線を浴びることでメラノサイトが働き、生成されたメラニン色素によって肌が黒っぽくなる日焼けです。
メラニン色素が肌のターンオーバーにより排出されるまで、症状は数週間〜数か月続きます。メラニン色素がうまく排出できないと、シミになったり肌の色が戻りにくくなったりするため、日焼け後は十分な保湿や美白化粧品でターンオーバーを整えるケアを早めに行いましょう。
日焼け後の応急処置
うっかり日焼けをしてしまった場合の、基本的な応急処置をご紹介します。
◼︎1. 冷やす
水でぬらしたタオルや、タオルを巻いた保冷剤などを日焼けした部分に当て、十分に冷却します。
◼︎2. 保湿する
肌の赤みが落ち着いてきたら、乾燥を防ぐために保湿ジェルやクリームで水分と油分を補います。
◼︎3. 美白する
美白化粧品は、日焼け後のシミ・そばかすの予防に役立ちます。
ビタミンC誘導体やトラネキサム酸などの、メラニン色素の生成を抑制する成分が入っているものが効果的です。
肌が熱をもっていると感じたら翌日以降もこまめに冷やし、保湿しましょう。ケアの負担を減らすなら、冷却と保湿が同時にできるアフターサンケアローションや、保湿力が高い美白化粧品を活用するのもおすすめです。
日焼け後はインナーケアも超重要
日焼け後は、紫外線による肌ダメージを修復するために、栄養や水分を多く必要とします。外側のケアだけでなく、内側からも同時にケアをして早期回復を目指しましょう。
以下では、日焼け後の肌に効果的なインナーケアを2つご紹介します。
1. トマトジュースを飲む
トマトには、強い抗酸化力をもつ「リコピン」が多く含まれています。
第30回日本カロテノイド研究談話会では、トマトジュースを毎日1缶(160g)飲むことで、日焼けにより暗くなった肌の色調回復が促進される可能性が報告されました。
日焼け後は、トマトジュースを積極的に摂取して、肌の回復をサポートしましょう。トマトジュースを選ぶ際は、160g当たりにリコピンが24mg以上含まれる高リコピンタイプがおすすめです。
2. 水分補給と休養
日焼け後の肌は、紫外線ダメージによってバリア機能が低下しています。水分が蒸発しやすい状態のため、こまめに水分補給をしましょう。
また、肌細胞の修復をスムーズにするには、休養も大切です。日中はからだに負担をかけないようになるべく休み、夜は成長ホルモンの分泌を促すために、いつもより睡眠をしっかりとりましょう。
日焼け後のインナーケアには漢方もおすすめ
「トマトジュースを毎日飲むのはちょっと大変……」「日焼け後のケアで、もっとできることはないの?」
このような人には、日焼け後の肌に自然由来の生薬が優しく働きかける漢方薬がおすすめです。漢方薬は、心とからだのバランスを整えて、日焼けでダメージを受けた肌を健康な肌へと導きます。
日焼け後のインナーケアには
- 血流をよくして肌に栄養をいきわたらせる
- 肌の新陳代謝をよくして紫外線によるダメージを回復する
- 水分の循環をよくして肌に潤いを与える
- 肌のかゆみや炎症を和らげる
といった働きを持つ漢方薬から選び、根本改善へとアプローチします。
漢方薬は、毎日決まった時間に1包ずつ飲むだけなので、続けやすいのが魅力です。また、日焼け前の状態に戻すだけでなく、より健康で美しい肌も目指せます。
日焼け後のインナーケアにおすすめの漢方薬
・桂枝茯苓丸加薏苡仁(けいしぶくりょうがんかよくいにん)
比較的体力があり、のぼせや足冷えがある人に向いています。肌に栄養を与え、シミ、にきびなどに効果があります。
・温清飲(うんせいいん)
皮膚の色つやが悪く、のぼせる人に向いています。肌に栄養を与えて炎症をしずめ、皮膚のかゆみや湿疹に効果があります。
漢方薬を選ぶ際にもっとも大切なのは、ご自身の症状や体質にあっているかどうかです。不適切な漢方薬を選ぶと、効果が十分に感じられないだけでなく、場合によっては副作用を引き起こすこともあります。漢方薬を購入する際は、漢方薬の専門家である医師や薬剤師に相談しましょう。
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●あんしん漢方
早めのケアで、日焼け後の肌トラブルやシミを防ごう!
今回ご紹介した応急処置とインナーケアで、日焼け後の肌トラブルやシミを防ぎましょう。
<この記事を書いた人>
あんしん漢方 ライター:円山 真由佳(えんやま まゆか)
医薬品登録販売者。ドラッグストアでの医薬品・化粧品販売を経て、市販薬の使い分け方を広めるべく執筆・情報発信を行う。美容薬学・アロマテラピーの資格を保持し、インナーケアや女性の不調ケアにも精通している。
表面的な悩みの奥にある潜在的な悩みをくみとり、対症療法ではなく根本改善を目的としたアドバイスを得意とする。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でもサポートを行っている。
(mimot.(ミモット)/ あんしん漢方)