北海道で今夏行われた全国高校総体サッカー男子で初優勝した明秀日立高(茨城県日立市)の優勝報告会が29日、同市幸町の日立シビックセンター新都市広場で開かれた。サッカー部員たちは集まった在校生や市民ら約1200人と共に、茨城県勢44年ぶりとなる優勝の喜びを分かち合った。
選手らは優勝旗を持った若田部礼主将(3年)を先頭に、市内のサッカー少年団の子どもたちと一緒に入場。萬場努監督(39)は、静岡学園や青森山田などの強豪を破って勝ち上がった大会を振り返り「一戦必勝の精神で、根気強く戦い続けたことが優勝につながった」と語った。
若田部主将は「目標にしてきた日本一になることができてうれしい。初戦からワンチームになって戦えた。冬の選手権でもう一度日本一になれるよう成長していく」とあいさつ。会場は大きな拍手と歓声に包まれた。
来賓の小川春樹市長や練習拠点がある高萩市の大部勝規市長、県サッカー協会の海野透名誉会長らが祝辞を述べ、塙定之校長は応援に謝意を示した。
式典の最後には、部員や応援団らが祝勝演技を披露。同部発信の動画をきっかけに全国へ広まったとされる応援「盛り上がりが足りない」、肩を組んでの「勝ちロコダンス」を行い、会場全体で喜びをかみしめた。