【タイ】第1次セター内閣、名簿完成で資格調査へ[政治]

タイのセター首相は、第1次セター内閣の組閣人事がおおむね完了し、2~3日の閣僚資格調査を経て正式に発表できるとの見通しを明らかにした。29日付クルンテープ・トゥラキットが報じた。

副首相にはタイ貢献党のプームタム副党首やソムサック氏など貢献党から4人、プームチャイタイ党(タイ名誉党)のアヌティン党首、国家建設タイ合同党(UTN)のピラパン党首、国民国家の力党(PPRP)相談役のパチャラワート氏が就任する見通し。

国防相ポストにはプラユット前国防相の側近だったナタポン元国家安全保障会議(NSC)事務局長の名が挙がっていたが、貢献党のスティン副党首が就任する見通し。ナタポン氏に対する貢献党支持者の反発を憂慮したものとみられる。

内務相は名誉党のアヌティン党首が副首相と兼任。副内相ポスト3枠のうち2枠も名誉党が抑えるとみられる。財務相はセター首相が兼任し、副財務相は貢献党のジュラパン氏と民間のクリサダ氏となる見通し。

商務相は貢献党のプームタム副党首が、エネルギー相はUTNのピラパン党首がそれぞれ副首相と兼任。工業相にはUTNのピムパタラ氏が就任し、運輸相にはスリヤ前工業相が横すべりする。保健相には医師免許を持つ貢献党のチョンラナン党首が就くとみられる。

農業・協同組合相には副農相の経歴を持つPPRPのタンマナット氏が就任する見通し。このほか、観光・スポーツ相と外相は貢献党、労働相と教育相は名誉党、天然資源・環境相はPPRPに割り当てられる見通し。

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