福井県越前市池泉町に7月オープンした「味真野茶屋」が、地元産の味真野茶を使った冷製の茶漬けやプリン、ようかんを提供している。厳しい暑さが続く中、涼しげな見た目にすっきりとした後味が相まって「涼」を楽しめるメニューになっている。
味真野公民館の元主事、渡辺喜恵さん(65)が味真野茶の魅力を発信し、地区内外の人が集う憩いの場所をつくりたいと、7月14日にオープンした。開店前から地区内の行事などで提供されていた茶団子や茶そばなどのメニューに加え、茶漬けや甘味を用意した。
茶漬けは、県産コシヒカリに大野産赤大豆と細かく刻んだ茶葉を混ぜ、味真野茶で炊いたご飯に冷たい味真野茶をかける。地区産の野菜を使った漬物やつくだ煮が添えられている。
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茶飯にぱりぱりに焼いた鳥肉を乗せた茶飯丼や、茶飯と茶そば、総菜のセットメニューなどもある。
プリン、ようかんは粉砕した味真野茶を材料にしていた。抹茶と違い色や香りが出にくいため、試作を重ねた。お好みでかけるきなこにも茶葉を入れ、お茶の苦みや香りを楽しめるよう工夫した。
渡辺さんは「味真野茶の魅力を多くの人に知ってもらいたい。秋には味真野茶の紅茶を使ったメニューも考えている」と話している。営業は火、水曜を除く午前10時~午後3時(ランチは午前11時~午後1時半)。