熱中症の疑い、県内11人搬送 29日・1人重症か

夏の日差し(資料写真)

 県内各地で猛暑日や真夏日を記録した29日、各消防本部によると、午後5時までに上山市の90代女性が重症とみられる症状で運ばれるなど、熱中症の疑いで30~90代の男女11人が救急搬送された。

 上山市の90代女性は、自宅のベッドで意識がない状態で寝ていたのを訪れたデイサービスの職員が見つけた。高体温の症状がみられ、部屋にエアコンはなかった。中等症の疑いは村山市の30代男性で、屋外で土木作業中、吐き気や全身のけいれんを訴えた。このほか山形、酒田、寒河江、長井、高畠、三川、庄内の7市町で搬送された男女計9人が軽症とみられる。環境省と気象庁は同日、本県に熱中症警戒アラートを発表していた。

スポーツ関連イベント中止・山形、天童  厳しい暑さが続くことを受けて29日、山形、天童の両市でのスポーツ関連イベントの中止が発表された。

 山形市身体障害者福祉協会(増川州宏(くにひろ)会長)は来月2日に開催予定だった市障がい者スポーツ大会の中止を決めた。約50人が参加し、ネッツえがおフィールド(市あかねケ丘陸上競技場)で開催予定だった。

 天童市では同3日に12地区で予定されているレクリエーション大会のうち、4地区で中止を決めた。別の4地区は調整中で、他は当日の天候や暑さ指数を見て判断する。

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