自由な作風、魅了 茨城・東海で新構造社支部展

抽象画や風景画、人物画など、個性豊かな作品が並ぶ会場=東海村舟石川

美術団体「新構造社」茨城支部の展覧会「第35回新構造茨城作家展」が茨城県東海村舟石川駅西の東海ステーションギャラリーで開かれている。絵画、工芸、彫刻の3部門27点が並ぶ。9月2日まで。

会員10人が、油彩画を中心に水彩画や石彫、陶芸などを出品。作風や技法にとらわれない自由な作品が楽しめる。石山匠支部長の抽象画「円窓」は、複数の円とドーム型の図形を組み合わせ、青と赤のコントラストが際立つ作品。そのほか、山形県のダム湖を題材に、水面に映る新緑の木々を切り取った栗原豊さんの油彩画「水に転じて」、座る女性たちを淡い色彩で描いた浦尾智絵子さんの油彩画「画室の3人」などが見どころとなっている。

会員らは、それぞれ影響し合いながら独自の世界観を確立している。石山さんは「個性の面白さを感じつつ、自由に見てほしい」と話している。

© 株式会社茨城新聞社