『鳥人間コンテスト』熱い思いを胸に、真夏の琵琶湖へと飛び立つ 感動の結末とは!?

1977年に始まり、今回で記念すべき第45回を迎える『鳥人間コンテスト』。今年は、出場チームメンバーや応援団の人数制限を4年ぶりに撤廃し、コロナ禍前の状態に完全復活。真夏の琵琶湖の暑さにも負けない大応援の熱い声援を受け、「人力プロペラ機」と「滑空機」の2部門で競技が行われた。

「人力プロペラ機部門」では、3回の旋回を成功させ、70km完全制覇を成し遂げるチームは現れるのか。ビッグフライトの期待がかかる強豪学生チームなど多数の精鋭が出場し、感動必至の名シーンが生まれた。

「滑空機部門」では、王座奪還を狙う『Team 三鷹茂原下横田』、さらに過去2連覇を果たしている『日本大学生産工学部 津田沼航空研究会』をはじめ、学生強豪チームの熾烈(しれつ)な戦いが繰り広げられた。昨年に続き大会新記録を狙って、強豪チームが続々とプラットホームから飛び立つ。

<人力プロペラ機部門>

ペダルをこいでプロペラを回し飛行距離を争うこの競技には、12機が挑戦。機体を操縦するパイロットには、自転車で険しい坂道を登り続けるようなパワーと持久力が求められる。

■「人力プロペラ機部門」注目チーム

・東北大学 Windnauts
優勝回数6回を誇り、昨年はチーム記録を更新する歴代4位となる記録で優勝した名門チーム。「1番を獲ってやる」という思いで入部した、岩田大地パイロットだが、名門の看板が重圧となり、寝られない日もあったいう。そんな岩田を励まし続けたのが、昨年優勝した先輩パイロット。新旧パイロットの熱いきずなを武器に「1番を獲る」という思いでチーム記録・学生記録を塗り替え、連覇を目指す。

・BIRDMAN HOUSE伊賀
2017年に40km、2019年に60km完全制覇を成し遂げている絶対王者、渡邊悠太パイロットがプラットホームに上がる。会社員として働く傍ら、出勤前にロードバイクで90kmもの距離を走行することもあるなど、体を鍛え仕上げてきた渡邊も今年で36歳。「今回でラストの鳥人間に」と話す最強パイロットだったが、飛行中に“大問題”が発生。果たして“大問題”をかかえたまま、70㎞完全制覇を成し遂げ、有終の美を飾ることができるのか!?

・東京工業大学 Meister
かつて“3強”の一角を担い、過去優勝5回を誇る古豪。調理師免許を持つ川見昴瑠パイロットが、“三つ星”のロングフライトで、古豪復活の狼煙(のろし)を上げる。

・立命館大学飛行機研究会 RAPT
“FRESH CAMPUS BOYS 2022”でグランプリを受賞するほどのイケメン、大石智也パイロットが参戦。

・芝浦工業大学 Team Birdman Trial
この部門唯一の2人乗り機体を乗りこなす。

・大阪公立大学 堺・風車の会
NHK連続テレビ小説『舞いあがれ!』で“なにわバードマン”のモデルとなったチーム。

<滑空機部門>

16機が挑戦したこの部門は、プロペラなどの動力を持たない機体で行い、飛び出した勢いと風の力を操り飛行距離を争う競技。昨年『チームあざみ野』が533.58mという超ビッグフライトをたたき出し、大会記録を10年ぶりに塗り替える偉業を成し遂げた。その新記録を奪還すべく、前記録保持者で優勝13回を誇るパイロット・大木祥資が今年も参戦。それに待ったをかけるのは、学生の強豪か、はたまた社会人チームか。新時代の旗手となるのは一体誰なのか!?

■「滑空機部門」注目チーム

・都立産技高専TeamЯTR
10代中心の高専生徒で挑む常連チーム。高専の技術を駆使して作られた最新鋭の“オリジナル鳥人間シミュレーター”という秘密兵器が。18年間、改良を積み重ね、ついに飛行の完全再現に成功したシミュレーターで、鈴木悠太パイロットは、通算1700本以上の練習を積んできた。磨きに磨いた飛行技術で初優勝を狙う。

・Team Tinker
メンバーの8割が航空機関連の仕事に就いているというプロ集団。左右にパイロットが並ぶ前代未聞の2人乗りの滑空機で参戦。島崎遥香が「2人が〇〇〇に見える!」と驚いた、ユニークな機体で鳥人間に革命を起こす!?

・Iwatani クリーンエネルギーチーム
YouTuber『そのちゃん』として活動する薗部のぞみパイロットが総勢270人の大応援団の声援を追い風に、歴代記録の更新と優勝をねらう。

・上智大学 Flying Turkeys
競泳では全国大会出場、水球では都大会優勝という運動神経抜群の女子大生、鈴木希彩パイロットが大空へ。父の姿にあこがれ水泳を始めたが、現在は水泳という共通点がなくなり「(水泳をやめ)見放されている」とまで言い放ったが…。実は父は娘に知らせずに会場へ。「上智大学のチーム記録更新を願っている」と直接伝えてはいないが希彩さんを後押しする。そして希彩さん自身も狙うはチーム記録の更新。図らずもそろった親子の願いを胸に、ビッグフライトを目指す。

飛ん女の会 with FlightWorks
代表兼パイロット、設計が夫婦というチーム。昨年、夫が尾翼を押した際に落水して失格という結果に。今年は“絶対に落ちない”という思いを乗せた機体で、感動のテイクオフ。

Team 三鷹茂原下横田
13回の最多優勝記録を持つ“元絶対王者”、レジェンド・大木祥資パイロットが登場。4年ぶりに出場した昨年は、ついに自身が持つ大会記録を30m以上超えられてしまった。今大会最年長の御年53歳。それでも新記録だけを目指し、トレーニングを続けた。大木の操縦技術は鳥人間パイロットの中でも群を抜き、乱れた風の中でも見事に風をつかみ飛ぶ。「トンビが先生」と語る不死鳥“ミスター鳥人間”が、リベンジに挑む。

ナインティナインの矢部浩之がMC、アナウンサーの羽鳥慎一が実況を務め、歌手の鈴木亜美や俳優の島崎遥香、SixTONESの髙地優吾などが泣き、笑い、そして声をからして声援を送ったドラマチックな大会の結末とは!?

『Iwataniスペシャル 鳥人間コンテスト2023』
8月30日(水)よる7時より読売テレビ・日本テレビ系にて放送

写真提供:(C)YTV

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