米グーグル、検索に生成AI 回答作成、日本で限定的に導入

生成AIによる回答を表示したグーグルの検索サービス(同社提供)

 米グーグルは30日、自社のインターネット検索で生成人工知能(AI)が使えるサービスを日本で導入すると発表した。検索窓に質問を入力すると、ポイントを整理してさまざまなパターンの回答を作成し、情報源のサイトも提示する。作業を効率化できるという。登録者に限定して試験的に始める。

 今年5月に発表した新機能で、試験運用は米国に続き2カ国目。

 例えば「人前でうまく話すコツ」と入力すると、「何を伝えたいかを意識して話す」「分かりやすい言葉を使う」などと箇条書きで示す。サイトのリンクも表示する。

 追加で聞くこともでき「人前で話せない原因とは?」といった質問案も自動生成される。

 登録者は30日から順次、パソコンの閲覧ソフト「クローム」とスマートフォンのグーグルアプリで使用できる。

 グーグルによると、不適切な話題などには対応しないという。通常の検索結果は、生成AIによる回答の次に表示される。グーグルの収益源である広告は別枠で示される。

 検索市場に占めるグーグルの世界シェアは9割を超える。(共同)

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