前社長、インサイダー取引疑い 日本製麻、調査委設置へ

 日本製麻(神戸市)は30日までに、同社取締役がインサイダー取引規制に違反した疑いがあるとして、特別調査委員会を設置すると発表した。取締役は前社長でゴーゴーカレーグループ(金沢市)会長の宮森宏和氏。調査完了まで取締役の職務執行を停止する。

 関係者によると、ゴーゴーカレーが21日までに日本製麻株を買い増した行為が、未公表情報を踏まえた疑いがある。ゴーゴーカレーが28日付で北陸財務局に提出した変更報告書によると、21日時点で発行済み株式総数の19.24%に当たる70万6700株を保有している。

 日本製麻は21日に宮森氏を社長から解任し、代表権のない取締役としていた。

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