田中さん作詩「太陽と雪と時々音」大賞 わたぼうしコンサートinながさき

大賞に選ばれトロフィーを受け取る(左から)田中さんと前田さん=長崎市民会館文化ホール

 障害のある人が思いをつづった詩にメロディーをつけて披露する「わたぼうしコンサートinながさき2023」(実行委主催)が27日、長崎市魚の町の長崎市民会館文化ホールであり、大賞に諫早市の田中結優さん(17)=長崎県立希望が丘高等特別支援学校3年=が作詩した「太陽と雪と時々音」が選ばれた。
 作詩の部には、8~79歳から計161編の応募があり、7編が入選。実行委が入選した詩のメロディーを募り、7曲が出来上がった。この日は、各曲を演奏し、審査員が各賞を決めた。
 大賞作品は、雪山に登り、日の出を写真撮影する様子を自然の音を交えて表現。白い道を「ザクザク」と歩き、雪が「コンコン」と降る美しい景色を、穏やかなメロディーで浮かび上がらせた。田中さんは「大賞に選ばれると思っていなかった。とてもうれしい」と笑顔。作曲した西彼長与町の音楽教室経営、前田愛美さん(43)に感謝の言葉を述べた。
 作品は県地域婦人団体連絡協議会長賞も受賞した。

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