優勝争い演じた地から日本へ 古江彩佳は「リベンジ」も照準に

一年前の記憶を少しずつ思い出しながら(撮影/石井操)

◇米国女子◇ポートランドクラシック 事前(29日)◇コロンビア・エッジウォーターCC(オレゴン州)◇6478yd(パー72)

1年前に優勝争いを演じた舞台に、古江彩佳が戻ってきた。

月曜日(28日)に前週の会場だったカナダから飛行機でシアトルへ渡り、空港から会場のポートランドへ車で移動してきた。街並みを目の当たりにして「戻ってきたなって感じはあります」と話し、コースでは「最終日の10番でイーグルを獲ったなーって」と前半の悪い流れを断ち切るプレーを思い起こした。

次戦はプロ初優勝を飾った日本の思い出のある試合(撮影/石井操)

昨年大会は、首位タイで最終日を迎えながら前半で伸ばせず、8番(パー3)で池に入れるボギーなどで後退。10番(パー5)のイーグルから巻き返したが、優勝スコアに2打届かず3位で終えた。

前週は古江らしからぬショットの乱れを見せ、パーで踏みとどまれないプレーが目立った。「疲れは感じていないけど、移動があるのもすこしは影響あるのかな。コースの視覚の影響もたまにあったと思うけど、自分自身がそこまでベストな状態ではなかった」と振り返る。

自分のゴルフを取り戻したい(撮影/石井操)

粘っこいグリーン周りのラフからのアプローチを強いられ、パットも狙ったラインへ打ち出せずに苦戦。「しっかり打ち切れていない部分が最近調子の良くないところ。その辺は練習して調整して。ショットもパットもしっかり打ち切れる、というのをもうちょっとできたら」と、浮き彫りとなった課題の修正に励む。

今大会を終えると1週間の休養を挟み、9月15日開幕の国内ツアー「住友生命Vitalityレディス 東海クラシック」(愛知・新南愛知CC美浜コース)に出場する。2020年にプロ転向してから初めて優勝した試合。「去年のリベンジと思いながら、(2週後の国内ツアーは)思い出の地なので日本に戻る前にいいゴルフがしっかりできるように。“自分自身”を取り戻してゴルフができたらなと思います」と雪辱戦を見据えた。(オレゴン州ポートランド/石井操)

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