つながり生まれる場に…自宅で始めた催し、大きく成長 東大宮で32回目の「まるマルシェ」 次回は10月開催

12店舗が出店して開催された「まるマルシェ」=27日、埼玉県さいたま市見沼区の東大宮7丁目自治会館

 「まるマルシェ」が27日、埼玉県さいたま市見沼区の東大宮7丁目自治会館で開催された。焼き菓子やパンなどの食べ物、ハンドメード雑貨など12店舗が出店した。今回が32回目で、地域住民や出展者同士の交流でつながりが生まれており、多くの人が訪れていた。

 川越市の吉田恵さん(36)は、出展しようと来場した。1型糖尿病患者向けに、服をめくらずにインスリン注射を打ちやすいTシャツなどを販売している。自身が患者で、啓発活動を兼ねているという。「差別や偏見をなくして、1型患者さんが生きやすい社会になれば」。小さな男の子2人の母親で、子どもがいても働けるのが利点という。「今回は出展者のつながりで紹介された。マルシェは出会いの場でもあり、エネルギーをもらえる場」と語った。

 主催する一般社団法人「i―Sora」代表理事の中山智子さんが8年前、自宅で始めた。近所の住民やママ同士のつながりで規模が大きくなり、同館で定期的に開催している。「皆さんが『楽しい』と言ってくれ、いろいろな人とつながりが生まれているのがうれしい」と話していた。

 次回は10月29日午前10時~午後3時、同会館で開催する予定。

 問い合わせは、中山さん(電話090.3962.7356)へ。

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