高騰続く金価格 初の1グラム1万円超

この小ささ、重さはわずか10グラムで10万円となる金です。金の価格が8月29日も過去最高を更新し、ついに初めて1グラム当たり1万円を超えました。

街の人:「(Q:きょう1グラム1万円を超えたんですけど?)売りたいわね、金庫に金あるし、楽しみに。相場を楽しみにしてます」「金も投資対象の1つとして見ているので、このあとどんどん円安になっていくとしたら、金もどんどん値上がりしていくとまた買いにくくなるので、商品が値上がりして心配というよりは円安が進んでいく方が心配」

街からは歓迎と心配の声が上がった、金の高騰。地金大手の田中貴金属工業は8月29日、国内の金の小売価格の指標となる店頭販売価格を、初めての1万円超えとなる1万1円としました。金の店頭販売価格は今年3月に9千円台をつけた後、徐々に値上がりを続け、8月28日、過去最高となる9973円に。そして8月29日、2日連続で過去最高を更新した形です。

止まらない金の高騰。背景には一層、進む円安などがあるとみられます。約1カ月前に1ドル140円ほどだった円相場は、8月29日に146円台となっています。

金の価格高騰は、私たちに身近なこんなところにも表れています。いろどり歯科の高橋院長にお話を伺ったところ、1年前、金歯の価格は一本8万5千円でしたが、現在は9万5千円に上がっているということです。さらに、今後も高騰が続けば10万円を超える可能性もあると予測していて、患者の負担増加を心配しています。

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