「はやぶさ」の駿河ヤマトが『ズルい男に乾杯!!』でソロデビュー 「今年30歳、大人の世界観もしっくり歌える年齢になったと思います」

新曲『外苑西通り』がロングヒット中の新世代歌謡グループ・はやぶさヤマトが、「駿河ヤマト」としてソロデビュー。表題曲『ズルい男に乾杯!!』(作詞:かず翼 作曲:桧原さとし 編曲:石倉重信)は浮気なプレイボーイの本音の優しさにぞっこんな女心を描いた軽快な歌謡ナンバーだ。昨年9月、「大滝ひかる」名義でソロデビューを果たしたメンバー・ヒカルに続く形で、はやぶさとしてはもちろん、今後はさらに個々の魅力を発揮した活動に期待が高まる。インタビューには、ヒカルも登場。『ズルい男に乾杯!!』の制作秘話のほか、互いのソロ活動のこと、家族ぐるみの交流など、結成12年目を迎えてますます仲良しな2人に語り合ってもらった。


“ズルい男”は自分の中には存在しない人格!?

──まずはヤマトさん、ソロデビュー作『ズルい男に乾杯!!』はどんな曲になりましたか?

ヤマト「主人公はプレイボーイとお付き合いしている女性で、ジャンルとしてはムード歌謡と歌謡曲の中間のような感じですね。軽快なリズムが気持ちいいですが、僕も今年7月で30歳になったことですし、大人のムードもちゃんと出せるように意識して歌いました。気に入っているフレーズは1番と3番に入っている『惚れた弱みが女の強み』というところ。1人の男性に添い遂げる女性の強さを感じます。でもまさかソロ一発目でおんなうたが来るとは──。しかも‟ズルい男”という、自分の中には一切存在しない人格で」

ヒカル「でもスタッフさんとしては、ヤマトの魅力を全面に出すという意味を込めて、この世界観にしたらしいんですよ」

ヤマト「実はもともとソロデビュー用として別の曲が用意されていたんです。ところがスタッフのみなさんの間で『なにかイメージが違うな』と。それで何度も作り直しをして、この歌詞が完成していったという経緯があります。でも僕、こんな女心につけ込んで泣かせるようなこと、性格的に無理ですよ……」

ヒカル「恋愛面ではね。でもヤマトってデキる子というか、歌もトークもすごく安定しています。それでいて素顔ではクールっぽく振る舞うから、ズルいって誤解されちゃうところがあるのかも? 見た目と内面で、だいぶギャップがあるんですけどね」

ヤマト「スーパー見掛け倒しですよ、僕(苦笑)。だいたい自分のことが一切わかってないんです。今ってみなさん、自分の見せ方が上手じゃないですか。でも僕はそれがなかなかできなくて、純烈のリーダーの酒井(一圭)さんに相談したんです。『自分の武器がわからないから、自己プロデュースとかできないんですよね』って。そしたら酒井さんが『俺もそうだから大丈夫やで』と言ってくださいました」

──酒井さんがですか!?

ヤマト「意外ですよね。でもその言葉にすごく救われたんです。‟ズルい男”というイメージも、スタッフのみなさんが駿河ヤマトの魅力を存分に出すということで決めていただいたのならば、そこに乗っかろうと。特にカップリングの『純情25時』(作詞:さくらちさと 作曲:大谷明裕 編曲:石倉重信)では、表題曲の‟ズルい男”が主人公なので、女性が惹かれてやまない危険な色気のようなものを歌で表現しようと頑張っています」

お互い横断幕をプレゼントした「はやぶさ」の絆

──昨年の「大滝ひかるソロデビュー」の際にはヤマトさんから横断幕が贈られましたが、今度はヒカルさんが「駿河ヤマトソロデビュー」に横断幕をプレゼントされたそうですね。

ヤマト「まさか用意してくれているとは思わなかったです。しかも昨年、僕が贈ったものはめちゃくちゃ重かったんですが、ヒカルちゃんがプレゼントしてくれたものは、すごく軽くて持ち運びもしやすいんですよ」

ヒカル「キャンペーンに使いやすいよう、軽量化を意識しました(笑)。でもヤマトが贈ってくれた横断幕のずっしりした重みもうれしくて、キャンペーンでの心の支えになっていましたね。飾れない会場のときも、お守り代わりに必ずキャリーケースに入れて持っていきました。1年前に私のソロデビューが先に決まったときには、ヤマトにもいろいろな思いがあったと思うんです。たとえ『来年はヤマトだ』と言われていてもね」

ヤマト「確かに多くの人から聞かれましたね。『ヒカルちゃんがソロデビューして焦らない?』とか。でも、僕としてはまったく不安もなく、とにかくヒカルちゃん頑張れって応援していました。大滝ひかるキャンペーンにもずっとついて回っていましたし、なんだかんだ一年間ずっと一緒にいましたしね」

ヒカル「そこがヤマトのすごいところだし、自分がここで頑張ることでヤマトのソロデビューにしっかり繋げようという気持ちにもなりましたね」

ソロ名義「駿河」の名付け親は西寄ひがし

──大滝ひかると駿河ヤマト。それぞれのソロ活動でのお名前についてはいかがですか?

ヒカル「私のほうは水にまつわる名前が、縁起がいいということで、スタッフさんからいくつが提案していただいた中の一つでした。すごく気に入っています」

ヤマト「駿河ヤマトという名義は、同じ事務所の西寄ひがしさんが付けてくださいました。僕は富士山の麓・静岡県御殿場市出身です。静岡には日本一深い海の駿河湾と日本一高い山がある、日本一を二つまとめていただきました。実はヒカルちゃんも僕のソロ名義を考えていてくれたらしいんです」

ヒカル「そうなんです、水にまつわる名字を10個ほど」

ヤマト「ところが、その名前が姓名判断でことごとく凶。わざとかなって思いましたけど(笑)」

ヒカル「それは、それは真剣に考えて、語呂もよかったんですよ。だけど凶じゃ当然、却下ですよね(笑)。でも、おかげさまで駿河ヤマトも大滝ひかるも、姓名判断的にバッチリ大吉。私の案が採用されなくて本当によかったと思っています」

ヒカルの親戚の集まりでは殿様のような歓迎ぶり!

──ところでお2人は家族ぐるみでもお付き合いがあるとか?

ヒカル「そうなんです。うちの親戚一同がとにかくヤマトのことが大好きで、親戚で集まるとなると、毎回『ヤマトは来ないの?』って聞かれるんですよ」

ヤマト「それでだいたいお邪魔させてもらっちゃいますね。ここ数年はコロナ禍でしばらく伺えなかったんですけど」

ヒカル「この間久しぶりに集まったら、もう殿様のような歓迎ぶり!」

ヤマト「僕、一歩も動いてないのに飲み物から食べ物から全部、目の前に並びましたからね」

ヒカル「(ソロデビュー祝いの)ケーキまで出てきて。聞いていなかったのでびっくりしましたよ。そもそも私のソロデビューが決まったときも、真っ先に『ヤマトは?』って聞かれましたからね」

ヤマト「ヒカルちゃんを見てイメージできると思うんですが、親戚のみなさんも面白い人ばかりなんです。キャラが濃いというか、ハートが温かくて」

ヒカル「(お酒が)飲める人が多いからね。でもヤマトがそういう場に気軽に足を運んでくれるから、仕事のことも含めて、変にかしこまることなく、なんでも話せる仲になれたというのは大きいですね」

ヤマト「それはあるかもしれないですね。それこそデビュー当時から、ご親戚の集まりにお邪魔させてもらっていましたから」

ヒカル「また、ヤマトのご家族も私にすごくよくしてくださるんですよ。キャンペーンの差し入れも必ず2人分、持ってきてくださいますし」

ヤマト「僕の御殿場のおじさんがヒカルちゃんのソロ曲『あの日の花吹雪』が大好きで、『いい歌だ、どんどんソロでやるべきだ』って言っていたんです。で、このたび僕もソロデビューさせてもらいましたが、そのおじさんから一切、音沙汰がなく(苦笑)」

仲間として待ちに待ったヤマトのソロデビュー

──曲のタイプも2人の声質もまったく違いますし、それもまたソロ活動の醍醐味ですよね。

ヤマト「確かにおじさんは演歌好きではありますが。でも、僕にはやっぱり『あの日の花吹雪』のような歌は歌えなかったと思いますね。あの歌の深みはヒカルちゃんだからこそ表現できたわけで」

ヒカル「それを言ったら『ズルい男に乾杯!!』は、たとえ音符通りに歌っても、あの世界観は自分には出せないと思います。はやぶさとしては長らく私がメインボーカル、ヤマトがコーラスという形でやってきましたが、ヤマトの声質は私にはないものがあって、早くみなさんに聴いていただきたいと思っていました。そういう意味でも、待ちに待ったヤマトのソロデビューなんです」

──今後、ソロとしてはそれぞれどのような活動を目指していますか?

ヒカル「私は純和風の演歌を追求していきたいですね。なかでも子どもの頃から大好きな歌謡浪曲はぜひとも挑戦したいジャンルです。日本舞踊も習っているので、イントロや間奏で踊りを披露するステージもできたらと思っています」

ヤマト「18歳でデビューして今年30歳。ようやく『ズルい男に乾杯!!』のような大人の世界観もしっくり歌える年齢になったかなと思います。子どもの頃から憧れ続けてきたムード歌謡の勉強をさらに続けて、みなさんに楽しんでいただければ、これ以上うれしいことはないですね」

──では最後に、ファンのみなさんにメッセージをお願いします。

ヒカル「はやぶさファンのみなさんは優しくて、私がソロデビューした際にも本当に支えていただきました。これからも2人で力を合わせて頑張っていきますが、今はまず駿河ヤマトの応援をどうぞよろしくお願いいたします」

ヤマト「ユニットとそれぞれのソロを合わせて、2人でゆくゆくは大きなホールでツアーをやれるようにもなりたいですが、まずは小さくてもいいから全国の方にお会いできる場を増やしていきたいです。ソロとしてまだまだ至らない点も多いですが、みなさんのお力もいただきながら結果を残せるよう頑張りますので、応援よろしくお願いいたします」

駿河ヤマト『ズルい男に乾杯!!』

発売中

品番:CRCN-8597
価格:¥1,400(税込)

【収録曲】

1.ズルい男に乾杯!!(作詞:かず翼/作曲:桧原さとし/編曲:石倉重信)
2.純情25時(作詞:さくらちさと/作曲:大谷明裕/編曲:石倉重信)
3.ズルい男に乾杯!!(オリジナル・カラオケ)
4.純情25時(オリジナル・カラオケ)

駿河ヤマト プロフィール

誕生日:7月19日
血液型:O型
出身地:静岡県御殿場市
趣味:宝塚歌劇鑑賞、釣り、ギター、ベース演奏、背広

祖父の影響で子供の頃からムード歌謡ばかりを聴いて育つ。
特に好きなのは、フランク永井さんや鶴田浩二さん、ディック・ミネさんなど低音が素敵な方のムード歌謡。
最も尊敬している方は昭和の大スター、石原裕次郎さん。
2012年、ヤマト名義で新世代歌謡グループ「はやぶさ」のメンバーとしてデビュー!

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