色合い、品質良好です 山形・紅花加工品の収納検査

紅花加工品の品質を確かめた収納検査=山形市・あこや会館

 県産紅花の加工品の出荷期を迎え、業者に納品する前の収納検査が29日、山形市のあこや会館で行われた。今年は開花期の長雨で収量が減少したが、品質は良好としている。

 県紅花生産組合連合会(大内理加会長)に加盟する組合の生産者が栽培、加工した紅餅128.1キロ、「乱花」39.7キロ、「すり花」1キロの計168.8キロが集まった。室内には県内各地の加工品が並び、紅花の香りに包まれた。参加者は紅餅などを机に広げると、色合いや品質を念入りに確認していた。

 同組合によると、今年の作付面積は9ヘクタールで、昨年比で0.2ヘクタール増加した。天候に恵まれて生育は順調だったが、開花期の降雨が収穫や乾燥作業に影響した。大内会長は「近年は異常気象が続き、不安はあったが、生産者のおかげで加工品を確保できて感謝している」と話した。

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