50セント、熱中症警報が出ていた地域のライブを延期「46度は誰にとっても危険」

50セントにとっても“Too Hot”な気候になってきた。20周年記念ツアー【Get Rich or Die Tryin’】の最中であるこのMCは、米アリゾナ州フェニックス近郊のグレンデールにあるトーキング・スティック・リゾート・アンフィシアターで現地時間2023年8月29日に行われる予定だった公演を、熱中症警報により延期せざるを得なくなった。

彼は28日の夜に、「猛暑のため、明日のアリゾナ州フェニックスでの公演は延期になりました」とツイートし、「払い戻しを希望する人は、購入した場所で手続きしてほしい。すぐにアリゾナに戻るよ!116度(46℃)は誰にとっても危険だ」と続けた。

コメントの中には、50セントがファンの健康を最優先したことを称賛するものがあり、「まあ少なくとも50セントはファンのことを考えて利益よりも彼らの健康と安全を優先しているよね……他のラッパーも見習った方がいい……ファンが怪我したり死んでしまうようなコンサートになんて価値がないじゃないか!50に敬礼」とツイートした者もいた。

今年のフェニックスは、6月14日から8月18日まで66日間連続で100F(37℃)を超える猛暑に見舞われ、これは観測史上2番目に長い記録である。今年は州内でも記録的な暑さとなりそうで、これまでに100Fを超えた日が91日あった。

人為的な気候変動の影響と専門家が指摘する地球史上最も暑い夏の真っ只中、先週日中の気温が104F(40℃)に達した米ヒューストンでのスヌープ・ドッグの公演中に16人が熱中症で入院した。7月8日にピッツバーグで行われたエド・シーランの公演では17人が“熱関連”の病気で入院し、ジェイソン・アルディーンは7月15日にコネチカット州ハートフォードで行われた【ハイウェイ・デスペラード・ツアー】の開幕公演で脱水と熱中症のため途中退場しなければならなかった。

バスタ・ライムスとジェレマイも参加する50セントのツアーは、現地時間8月30日にロサンゼルスのクリプト・ドットコム・アリーナで公演が今後行われる予定だ。

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