消費者心理、0.9ポイント下落 8月、悪化は9カ月ぶり

多くの人たちでにぎわう東京・渋谷のスクランブル交差点

 内閣府が30日発表した8月の消費動向調査は、向こう半年間の消費者心理を示す消費者態度指数(2人以上世帯、季節調整値)が前月比0.9ポイント下落の36.2だった。悪化は2022年11月以来9カ月ぶり。内閣府の担当者は理由の説明を避けたが、長引く物価高が影響したとみられる。

 指数を構成する「暮らし向き」や「収入の増え方」、「雇用環境」といった4項目はいずれも悪化した。ただ態度指数が7月まで改善を続けていたこともあり、基調判断は「改善に向けた動きがみられる」と前月から据え置いた。

 1年後の物価見通しは93.7%が「上昇する」と答えた。前月から0.9ポイント増加した。

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