ビッグモーターつくば店前の街路樹枯死 茨城県が県警に被害届提出【更新】

街路樹が枯死した場所で、土を採取する県職員ら=つくば市学園の森(8月21日撮影)

中古車販売大手ビッグモーターの茨城県内3店舗前で街路樹が枯れたり、植栽がなくなったりしている問題で、県は30日、つくば店(同県つくば市学園の森)前の枯死について、器物損壊容疑で県警捜査1課に被害届を提出し、受理されたと発表した。提出は同日付。

県は、つくば店前を走る県道2路線の植樹帯に植えられたヤマボウシとソヨゴ各1本が被害に遭ったとしている。枯死した時期や容疑者は不詳。グーグル・ストリートビュー画像では、2019年当時はいずれも枯れていなかった。

ほかに街路樹が枯れたり、植栽がなくなったりしたひたちなか店(ひたちなか市新光町)とアウトレット阿見店(阿見町よしわら)の2店舗前の植樹帯については、既に器物損壊罪の時効が成立した可能性があり、県は被害届の提出を見送った。同社は22日、県を訪れ、3店舗前の植樹帯への除草剤散布を認めて原状回復を申し出た。

県道路維持課の担当者は「あってはならないこと。厳正に対処していきたい」と話した。県警捜査1課は「粛々と必要な捜査を進めていく」としている。

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