【速報】鳥取から宇宙を目指す 砂丘舞台に月面化計画

空気がきれいで、星がよく見えることから「星取県」を名乗る鳥取県が、宇宙ビジネスへの参入に名乗りを上げた。きめの細かい砂質や起伏のある地形が月面に似ているとされる鳥取砂丘を舞台に、壮大なプロジェクトを発足。担当者は「鳥取の個性を生かし、宇宙分野で存在感を示すことができれば」と意気込む。その名も「鳥取砂丘月面化プロジェクト」。計画の一環として、鳥取県と鳥取大は7月、宇宙産業の関連技術の実証実験を行える「ルナテラス」を鳥取砂丘に整備した。ルナテラスは「月を照らす」「庭園、実験の場」という意味があり、月面探査車の走行試験などを想定している。8月にはルナテラスでの実証実験を報道陣に公開。宇宙機器を開発する「たすく」(東京都)の月面探査車が、砂丘に作った障害物やくぼみをよけながら前後左右に動くと、関係者から歓声が上がった。

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