社会民主党・政治家女子48党議員が振り返るネット選挙解禁10年!今後の課題と展望とは?選挙ドットコムちゃんねるまとめ

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2023年8月27日に公開された動画では、選挙ドットコムが開催した「ネット選挙フォーラム2023」の一部を公開。

4名の現職国会議員に、ネット選挙の取り組み方について語っていただきました。この記事では社会民主党と政治家女子48党の取り組みを紹介します。

各党が見据えるネット選挙の未来とは?

【このトピックのポイント】
・社民党はリアルの活動とネット活用をかけ合わせて政治を動かす
・ネットの取り組みは選挙だけでなく普段からの継続が重要
・定数の多い国政選挙ならミニ政党でも議席獲得が狙える

【スピーカー】
・浅野 哲氏(国民民主党・衆議院議員)
・山添 拓氏(日本共産党・参議院議員)
・福島 みずほ氏(社会民主党・参議院議員)
・浜田 聡氏(政治家女子48党・参議院議員)

【モデレーター】
・鈴木邦和(選挙ドットコム編集長)

ネットとリアルのかけ合わせで政治を動かす大きな力に

社民党はネット選挙において選挙の基本情報、立候補者状況、政策バナーという3つの発信に取り組んでいます。

取り組みの一方で「ネットの限界も見えた10年だった」と福島氏。誹謗中傷の問題や、エコーチェンバーの発生といったネットの危うさを指摘しました。

その点を踏まえ、社民党が取り組んでいるのがリアルとネットのかけ合わせです。

例えば、生理の貧困や反原発など全国紙や国会で大きく取り上げられないテーマや、遠い海外の取り組みなどリアルな現場の状況をネットを介して発信することで政策提言につなげることができるとのこと。

福島氏は「リアルの活動にネット活用が力になって政治を動かしていく。それに力を入れているし、実はすごい可能性があることじゃないか」とコメントしました。

もう1つ、社民党が取り組んでいるのがネットで生まれた関係をリアルなものにしていくことです。

例えば、ネットを通じてつながった有権者と街頭演説で絆を深めたり、それをきっかけに社民党や福島氏自身のこれまでの取り組みについてさらに知ってもらう機会にもなったとのこと。

また、ネット上での懇親会などの取り組みを挙げ「選挙の時だけでなく普段からの取り組みがとても大事」と継続することの重要性に言及しました。

最後に、福島氏はインターネット中継の切り抜き動画やX(旧Twitter)によって、これまで取り上げられにくかったテーマが大きく拡散されたことに言及。「今後も現場のリアルとネットで実際の政治を変えていくというところをやっていきたい」とコメントしました。

定数の多い選挙に絞る戦略で議席獲得へ

2019年に国政政党になった政治家女子48党。その歩みはネット選挙とともにありました。

選挙ドットコムの世論調査でも電話調査よりネット調査の方が政党支持率は高くなっており、その点を踏まえ浜田氏は「引き続きネットの声にしっかりと耳を傾けていきたい」とコメントしました。

2019年の統一地方選挙で、政治家女子48党は「NHKの集金人から国民を守る」という公約を掲げ26人の地方議員が当選しました。

同年の参院選ではNHKのスクランブル放送導入を公約に掲げ、全国の都道府県ほぼすべてに候補者を擁立。全国での得票率2%と1議席獲得を達成し国政政党入りを果たしました。

浜田氏は全国比例の改選議席数が50である点を挙げ、「少数派にとって国政選挙で議席を狙うには定数が大きいことが非常に重要」とコメントしました。

一方で、比例代表でも定数の少ない衆院選は小規模政党にとって苦しい戦いになります。2021年の衆院選では「無理をしない」をテーマに、比例代表の11ブロックに候補者を擁立。赤字にならない選挙戦を展開しました。

2022年の参院選では2019年同様、全国で候補者を擁立し比例代表での1議席獲得を目指しました。候補者には当時人気を集めていた暴露系YouTuber・ガーシーを擁立。

一方で党首の立花孝志氏については、受信料不払いに関するNHKとの裁判のサポートに回っていることから出馬しない方針を立てているとのこと。浜田氏は「この2つの方針はかなりヒットしたのではないか」と振り返りました。

今後の取り組みとして、浜田氏は代表選挙の実施とマニフェストの整備に言及。除名となったガーシー氏については再度擁立を目指していくとのことです。

動画本編はこちら!

社民党・政治家女子48党の現職国会議員がネット選挙の展望と課題を語る!

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