鬼龍院翔 母が本誌に明かしていた「貯金数億円」を生んだキーボードの秘密

ビジュアル系エアーバンド「ゴールデンボンバー」のボーカル・鬼龍院翔(39)が8月29日、『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)に出演し、ヒット曲『女々しくて』の印税について語った。

番組で明石家さんま(68)が「カラオケ印税で生活はかなり裕福にできるの?」と質問すると、鬼龍院は「まったく働かなくても」と答えて出演者たちを驚かせた。

「デビュー二年目の’09年にリリースしたシングル『女々しくて』は、オリコンの週間カラオケランキングで五十一週連続1位を記録。これは米津玄師さんの『Lemon』、優里さんの『ドライフラワー』に続く歴代3位の記録です。当時は印税だけで月1千万円以上の収入があったと明かしていました。

現在『女々しくて』はカラオケの人気曲として定着しています。作詞・作曲をした鬼龍院に入る印税は1回4~5円と考えると、最盛期ほどではなくても年間1~2千万ほどの収入になるのではないでしょうか」(音楽ライター)

この曲で得た収入をしっかり貯め込んでいるという話も。‘20年、鬼龍院はバラエティ番組『マルコポロリ!』で、ドラムの樽美酒研二(42)から「この間、貯金が12億円いったんだよね?」とボケられ、「そこまでは……」と否定。

しかし、貯金額について「東京のマンション何戸くらい買えそう?」と聞かれると、テロップで首都圏の新築マンション平均購入額が5,469万円と出されたうえで「30部屋くらいは……」と回答。これに月亭八光(46)も、「さっきの12億円もまんざらウソじゃなさそう」と話していた。

「女々しくて」は鬼龍院が昔から愛用している楽器を使って作られたという。

《中2からずーっとCASIOのミニキーボードでメロディやコードを探って作曲してきて今も二代目を使わせて頂いています。閃きを形にしてくれてとても感謝しています》(鬼龍院のTwitter(現X)より)

鬼龍院は自伝『ゴールデンボンバーのボーカルだけどなんか質問ある?』(ユークリッド・ミュージックエンターテイメント刊)の中で次のように明かしている。

《非行で捕まってしまったのは中学2年生の12月初めあたりだったんだけど、その直後のクリスマスに、母親が四和音出る小さめのキーボードを買ってくれた》

補導されて以来、家には居づらくなりふさぎこんでいたという鬼龍院を救ったのが母から贈られたこのキーボードだったという。

過去、本誌の取材で記者が「息子さんはそのキーボードを今でも使っているようですね」と水を向けると、母は言った。

「なんかねえ、今も持っていてくれているようですけど……。家には帰ってきませんが、テレビでも元気にやっているのが見られるので、それだけで十分です」(本誌’13年4月9日号)

まったく働かなくても裕福に生活ができるほどの収入を生み出した「女々しくて」。この名曲の誕生の陰には母の愛情があった。

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