中島啓太、蝉川泰果、平田憲聖がバチバチ同学年対決 “旬”の若手は富士桜にどう挑む?

賞金ランキング1位で7年ぶりの富士桜へ(撮影/亀山泰宏)

◇国内男子◇フジサンケイクラシック 事前(30日)◇富士桜CC(山梨)◇7424yd(パー70)

中島啓太は「今シーズン、どこかでこの3人になると思っていました」と笑う。賞金ランキング1位を走る中島、3位の蝉川泰果、5位の平田憲聖。いずれも今季の国内ツアー前半戦を盛り上げた立役者であり、同学年のライバル同士でもある3人が予選ラウンドで同組にそろった。

“予感”めいたものがあったのか。中島は大会前に平田とそんな話をしたばかりだったという。「そうしたら、今週一緒でした。楽しみですし、盛り上げていきたい」と力を込める。

アマチュアだった2016年大会以来の富士桜CC。「グリーンのスピードだったり、そういうところに全然対応できなかった」と振り返る7年前の予選落ちから大きく成長を遂げた。ラフの長さやグリーンコンディションは当時よりもタフなセッティングだが、「ボギーは絶対に出る。(そこで)連続ボギーにならないように、ダブルボギーを打たないように、セーフティに攻めていけたら」と腹をくくって臨む。

蝉川泰果は大会初出場(撮影/亀山泰宏)

蝉川は前週「KBCオーガスタ」でプロ転向後初めて国内ツアーで予選落ちを喫した。つかまり気味だったショットを修正して入った初めての富士桜で「ビックリするくらい、ことしの中でも速い」とグリーンスピードに驚いた。ふと思い立って今週持ってきていた大学3年時のエースパター「ピン 2021 ANSER」に前日のラウンド途中でスイッチ。「ここのグリーンに合わせるのと、芯を広く感じるので、しっかりヒットできる」と好感触を語る。

「先週カットになってしまったので、まずは予選通過でそれを断ち切れるように。(予選を)通ったら、このコースは何打差あってもチャンスかなと思う」と引き締めつつ、同学年3サムが気持ちを高めてくれる。「すごく楽しみな気持ちと、そこでやっぱり負けたくない気持ちもある。自分らしさを出して、やり切れるように頑張りたい」。初日から富士のふもとで火花を散らす。(山梨県河口湖町/亀山泰宏)

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