焼酎の売上高、過去最低 05年以降、酒離れで苦戦

 帝国データバンク福岡支店が30日発表した全国の焼酎メーカーの2022年売上高によると、上位50社の合計は前年比7.8%減の2227億円となり、比較可能な05年以降で最低だった。若者の酒離れや低アルコール飲料の需要拡大が背景にある。売上高首位は11年連続で霧島酒造(宮崎県都城市)。

 帝国データバンクによると、フルーツの香りを加えるなど飲みやすさを重視した商品が若者や女性を中心に人気という。担当者は「新しいニーズを創出することが焼酎ブーム再燃のきっかけになる」と指摘した。

 上位50社のうち23社が減収だった一方、ランキング下位の企業を中心に、前年から倍増の23社が増収を確保した。

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