そごう広島店の新館が8月31日に営業を終了します。広島市中心部では新しいサッカースタジアムなど開発が進んでおり、影響を取材しました。
29年間の営業を終えるそごう広島店の新館。
一方、周辺では開発が進んでいます。2023年3月、旧市民球場跡地にイベント広場などを備えた「ひろしまゲートパーク」がオープン。
さらに、新しいサッカースタジアムは12月に完成し、2024年2月に開業予定。
広島市中心部で新たなにぎわいづくりが進む中での営業終了となります。
■買い物客
「今からはサッカースタジアムもできるし、栄えていっているので惜しい」
サッカースタジアムとそごうがあるエリアは歩行者用のデッキでつながり、人の往来が増えることが見込まれます。
市場調査の専門家は、新館が営業を終えることで回遊性が低下すると危惧します。
■広島修道大学 商学部 川原直毅教授
「サッカーの試合を見た後に食事や何か飲もうかというときに、そごうの新館の新たなあり方を考えておかないと、せっかくにぎわいができるのにそこで客動線を切ってしまう」
建物を所有するNTT都市開発は、周辺の施設と連携し、集客が見込める商業施設に改装する計画です。
■広島修道大学 商学部 川原直毅教授
「近くに原爆ドームもあるし、サミットが終わった後なので、外国から来た人がライフスタイルに応じた飲食があればにぎわい創出になる」
NTT都市開発は、新館の新たな活用方法について年内に方向性を示し、2025年度中の開業を目指します。
【2023年8月30日放送】